フィリピン中央銀行「預金準備率」引き下げ…経済への影響は限定的か?

6月19日週「最新・フィリピン」ニュース

フィリピン中央銀行「預金準備率」引き下げ…経済への影響は限定的か?
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週はフィリピン中央銀行による預金準備率(RRR)の引き下げの影響について考察していきます。

【12/7(土)開催】
従来の分散投資で資産を守れるのか?新時代の富裕層が実践する
金融大国「シンガポール」や「フィリピン永住権」を活用した新・資産防衛法

フィリピン中央銀行…今後の金融政策の見通し

これまで、BSPの利下げのタイミングが注目されてきました。救済策が期限切れでなければ、今回のRRRの引き下げは、インフレがまだ高止まりする中、鷹派的なシグナルを市場に送ることになりますが、実際は、BSPの金融政策の変化を意味しないとの見方が多いようです。

 

BSPは、インフレが第4四半期に中央銀行の2〜4%の目標に戻るという予測の元で、状況をみているとされてます。実際に、5月には、インフレは4ヵ月連続で緩和し、6.1%となりました。これは、1年ぶりの最低水準ですが、まだ、中央銀行の2〜4%の目標範囲を大きく超えています。

 

米中央銀と足踏みを揃えてきた、フィリピン中央銀行(BSP)ですが、今後もFRB同様に、これから出てくるインフレの数値や米・ペソの為替の動きを見極めながら、政策金利の調整他金融政策を行っていくでしょう。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録