バフェット氏の投資の特徴とは?
生徒:先生、「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、どのような投資をおこなっているのでしょうか?
先生:ウォーレン・バフェット氏の投資は「バリュー投資」として広く知られているけれど、「長期的な視点・企業の基本的価値の理解・質の高い企業選び」が特徴かな。
バフェット氏は、短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点で企業価値が向上することを重視しているんだ。そのため、株価の短期的な変動に左右されない堅実な経営や業績を期待できる企業を選んでいるね。
また、バフェット氏は、企業価値をしっかりと理解しようとしているね。企業の財務状況や業界背景、競合状況などを詳細に分析して、市場価格のほうが企業価値よりも低くなっている企業に投資することで、適切なリターンを得ることができると考えているんだ。
そしてバフェット氏は、質の高い企業を厳選しているんだね。優れた経営陣や強固な市場地位を持って、持続可能な競争優位を維持できる企業を重視しているんだ。そういった企業は、景気変動にも強く、安定した収益を生み出すことができるからだね。
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保有金額No.1はアップル、次がバンカメ、続いてシェブロン
生徒:バフェット氏が経営するバークシャー・ハサウェイ社は、多くの企業の株式へ投資していると聞きました。どのような企業の株式を持っているのでしょうか?
先生:まず最も保有金額が大きいのは、アップルの約12兆円だね。アップルは、iPhoneやMacなどのコンシューマー向け電子機器や、iOSやmacOSなどのソフトウェアを開発・販売する会社だけど、当然知っているよね。
次にバンク・オブ・アメリカの約3.6兆円。バンク・オブ・アメリカは、アメリカを代表する金融機関だね。
続いて、シェブロンの約3.2兆円。シェブロンは、石油・ガス業界の大手企業で、探査から精製、販売に至るまで一貫して事業を展開しているね。
4番目がコカ・コーラの約2.8兆円。世界中で親しまれる炭酸飲料をはじめとした多くの飲料製品を提供している会社、これも知っているよね。
5番目がアメリカン・エキスプレスの約2.4兆円。アメリカン・エキスプレスは、クレジットカードや旅行関連サービスを提供する金融サービス企業だね。
6番目はクラフト・ハインツの約1.4兆円。クラフト・ハインツは食品製造業界をリードする企業で、ケチャップやソース、チーズが有名だね。
7番目はオキシデンタル・ペトロリアムの約1.3兆円。オキシデンタル・ペトロリアムは石油・ガス産業において探査や生産をおこなっている企業だね。
8番目はムーディーズの約0.7兆円。ムーディーズは信用格付けやリスク管理に関する情報サービスを提供する企業だね。
9番目はアクティビジョン・ブリザードの約0.4兆円。この会社はゲーム業界の大手企業で、多くの人気タイトルを開発しているよ。
最後に10番目がヒューレット・パッカードの約0.3兆円。ヒューレット・パッカードは、パソコンやプリンターなどの情報機器を製造・販売している世界的企業だね。
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生徒:なるほど!
保有する企業を見れば、ポートフォリオの多様性がよくわかる!
先生:これ以外にも1,000億円以上の投資をおこなっている企業として、透析治療のダヴィータ、インターネット・セキュリティのベリサイン、大手金融機関であるシティグループ、スーパーマーケットのクローガー、クレジットカードのビザやマスターカード、自動車製造のゼネラル・モーターズ、映画のパラマウント・グローバルがあるよ。
これらの企業は、それぞれ異なる業界や市場で活躍しており、バークシャー・ハサウェイ社のポートフォリオの多様性を理解することができるね。ウォーレン・バフェットは、これらの企業に対して長期的な視点で投資をおこなっており、堅実な経営や業績が特徴の企業を選んでいるんだ。
各企業は、それぞれの分野で強い競争力を持ち、市場での安定的な地位を確立していることから、投資家にとって魅力的な銘柄となっていると思うよ。
生徒:そうなんですね。先生、ありがとうございます!
岸田 康雄
国際公認投資アナリスト/一級ファイナンシャル・プランニング技能士/公認会計士/税理士/中小企業診断士
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