「生涯1,800万円が非課税」で投資枠拡大の「新NISA」だが…「現行NISA」のうちから始めるべき理由【FPが解説】

「生涯1,800万円が非課税」で投資枠拡大の「新NISA」だが…「現行NISA」のうちから始めるべき理由【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

来年(2024年)1月からスタートする新NISA。「現行NISA」よりも制度が拡充するといわれており、変更点のひとつに非課税限度額の拡大があります。しかし、FPの牧元拓也氏は、制度は拡充するものの、現行NISAのうちから始めるのが得策といいます。なぜなのでしょうか? 具体的な現行NISAとの変更点とともにわかりやすく解説します。

「新NISA」のスタートを待つ必要はない

ここまでを読んで、「現行NISAよりも新NISAが充実しているのであれば、いまは投資せずに新NISAのスタートを待ったほうがいいのではないか?」と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、結論、「現行NISAと新NISAの非課税枠はまったくの別物であるため、待つ必要はない」と筆者は考えます。

 

2023年のうちに現行NISAで投資をしたとしても、新NISAの生涯投資枠が減るわけではありません。仮に、一般NISAで現行の限度額である120万円の投資を行い、2024年以降も生涯投資枠で投資を続けた場合、最大1,920万円まで非課税で投資することができます(一般NISAは2027年まで利用可能)。

 

生涯投資枠の1,800万円を使い切る予定がなくても、一般NISAの場合は2027年までの5年間は非課税で運用が可能です。ロールオーバー(新NISAに移すこと)こそできないものの、生涯投資枠が余っているのであれば、多少の価格差は出ますが売却して買い戻すこともできます。

 

もちろん、2023年に現行NISAで投資をしても値下がりしてしまう可能性はあります。しかし、タイミングを気にしているといつまで経っても始められません。投資で運用成果が出やすいのは「長期投資」。早いうちのスタートが肝心です。

 

現行NISAのうちに始めておけば、新NISA口座も自動的に開設されますから、少しずつでも始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

牧元 拓也

ファイナンシャルプランナー

株式会社日本金融教育センター

 

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