「企業分析」は誰でもできる!プロが重視する「4つの数値」とその見方【経済ジャーナリストが解説】

「企業分析」は誰でもできる!プロが重視する「4つの数値」とその見方【経済ジャーナリストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

中小企業や名前の知られていない中堅企業にも良い会社はたくさんあります。 その見分け方がわかれば、転職等のキャリア形成、営業先の開拓、投資の是非の判断といったあらゆる局面で役立ちます。本記事では東洋経済新報社で編集委員を務める経済ジャーナリストの田宮寛之氏が、著書『ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析』(自由国民社)から、優良企業を見分けるための「企業分析」のポイントを解説します。

誰でも自分で計算して企業を比較できる

証券アナリストのような企業分析のプロでなくても、企業について分析することはできます。

 

既に発表されているデータをもとに計算し、企業比較をするのは難しいことではありません。ここでは4つの企業分析方法について説明します。

1. 営業利益率(営業利益÷売上高×100)

まず1つ目が営業利益率の計算です。

 

営業利益率とは、いかに効率よく利益を上げているかを表す指標です。

 

「営業利益÷売上高×100」で算出します。

 

たとえば、売上高が500億円で営業利益が50億円のA社と、売上高が1000億円で営業利益が50億円のB社があったとします。

 

A社の営業利益率は10%(50億円÷500億円×100)。

 

B社の営業利益率は5%(50億円÷1000億円×100)です。

 

利益額は同じでもA社の方が効率の良い経営をしていることが分かります。

 

一方、B社は無駄の多い経営をしているということになります。仕入価格が高い、光熱費や広告宣伝費などが多すぎるといったことが考えられます。

 

「営業利益率」というと難しく聞こえるかもしれませんが、計算するのはとても簡単です。

2. 従業員1人当たり売上高(売上高÷従業員数)

2番目は「従業員1人当たり売上高」を計算することです。

 

売上高÷従業員数で算出します。1人当たりの売上高が多い企業の方が効率が高いのは言うまでもありません。

 

日本企業の人件費は高いので、少ない人数で売上を稼ぐことが重要です。

 

売上高が多くても、従業員も多いのならば、経営効率が低いということになります。

 

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ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析

ビジネスエリートが実践している 教養としての企業分析

田宮 寛之

自由国民社

中小企業や名前の知られていない中堅企業にも良い会社はたくさんあります。 その見分け方をしり、転職などのキャリアに活かしたり、営業先の開拓をしたり、投資の参考にしたりすることで、明日の日本をつくる企業をしること…

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