「4月25日~5月1日のFX投資戦略」のポイント
〈ポイント〉
・先週の米ドル/円は一時135円台に乗せたものの、その後は弱い米経済指標の結果を受けて反落するなど、米経済指標の結果に一喜一憂する展開が続いた。
・今週は28日に日銀の金融政策が発表される。過去3回の日銀金融政策発表日の米ドル/円は3~7円程度に値幅が拡大するなど荒れた値動きであったため今回も要注意。
・今週の米ドル/円は132~136円中心での展開を想定。
先週の振り返り…米経済指標に一喜一憂する展開
先週の米ドル/円は、米経済指標の結果に一喜一憂するこのところの展開が続きました。
まず週明けは、前週末から5月FOMC(米連邦公開市場委員会)利上げ継続観測が再燃したことを手掛かりとした米ドル買いで始まりました。その後発表された米経済指標が予想より強い結果だったこともあり、米金利は上昇、たとえば米2年債利回りは4%の大台を回復すると4.25%程度まで続伸しました。
こういったなかで、米ドル/円も米金利上昇に連れる形で一時は135円台に乗せるところとなりました(図表1、2参照)。
ただ、20日に発表された通称「フィリー」、フィラデルフィア連銀景況指数が大きく予想を下回るなど経済指標の弱い結果がいくつか発表されると、米金利も低下に転じ、それに連れる形で米ドル/円も134円割れへ反落となりました。
・NY連銀製造業景気指数=予想-18.1、結果+10.8
・住宅着工件数=予想141万件、結果142万件
・フィラデルフィア連銀景況指数=予想-19.6、結果-31.3
・景気先行指数=予想-0.7%、結果-1.2%
・米総合PMI=前回52.3、今回53.5
3月に急浮上した金融システム不安は、4月以降はひと息ついた形となっていますが、金融機関の貸出姿勢の厳格化などによる信用収縮が米景気の減速、さらには後退をもたらすことへの懸念はなお続いており、それは今週にも持ち越されることになりそうです。