主要な資産の利回り比較(2023年3月)
■債券市場では、米国のシリコンバレー銀行(SVB)が経営破綻したことを受けて、金融システム全体に波及するリスクへの懸念から、安全資産とされる債券の買いが膨らみました。また、金融不安の高まりで米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止が意識され、米国の10年国債利回り(長期金利)は大きく低下しました。ドイツの長期金利も、スイス金融大手の金融不安に伴うリスク回避の動きから、大きく低下しました。日本の長期金利も、欧米の金利低下に連れて低下しました。
■株式市場は、SVBの破綻を契機とする金融不安の高まりで一時急落しましたが、金融当局の迅速な対応により金融不安が和らいだことで月末にかけて買い戻されました。主要国の株式市場が高安まちまちとなるなか、配当利回りは概ね小幅に低下しました。
■一方、リート市場では、長期金利が大きく低下したものの、金融不安に伴う信用収縮などを懸念した売りが優勢となりました。米欧を中心にリート価格が下落し、配当利回りが上昇しました。
※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『金融不安の高まりで「債券利回り」が大きく低下…主要な資産の利回り比較【マーケットのプロが解説】』を参照)。
三井住友DSアセットマネジメント株式会社