紆余曲折を経て、ようやく完成した34億円の新居
秋篠宮邸の改修工事がスタートしたのは令和元年の2019年。それから新型コロナウイルスの影響で半年ほど遅れたこともあり、当初の予定より長い4年間の改修期間が費やされ、2022年の11月に無事に完成をした。建設費は、北側に隣接する赤坂東邸と合わせて約34億円を言われており、皇族に相応しい荘厳な佇まいと、細部まで行き届いた贅沢な造りを彷彿とさせる。我々国民の想像を楽しませてくれるに十分な数値である。
また、秋篠宮ご一家が約4年間、仮住まいされてきた『御仮寓所(ごかぐうしょ)』の建設費は約9億円と言われている。改修費と合わせて43億円――。しかし、この膨大なコストこそがこの度の改修工事に踏み切るのに時間を要した原因である。秋篠宮さまは、改修費用が税金で賄われることを憂い、国民へのご配慮から、度重なる宮内庁からの提案にもかかわらず、辞退しつづけてきたという経緯がある。
しかし、旧秩父宮邸を利用した秋篠宮邸は築50年以上の建築物であり、刻一刻と老朽化が進んでいた。秋篠宮邸はご一家の私室私室部分のみならず、ご接見などに用いる公室部分、職員たちが使用する事務室部分の大きく分けて3つエリアを擁している。秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣(こうし )となり職員が増えたことを受け、公室や事務部分を拡張する必要性を感じて、今回の決断にいたった。
秋篠宮ご夫妻と悠仁さまは新居での生活を始めているが、佳子さまは家族と別居をご選択
秋篠宮ご一家は徐々に『御仮寓所(ごかぐうしょ)』から引っ越し作業を進め、「2023年3月中に引っ越し完了の見込み」という報道どおり、すでに秋篠宮ご夫妻と悠仁さまの生活は新居に移っているという。
しかし、佳子さまが新居へご引っ越しされることはなく、引き続き仮住まいの「私室部分」に留まられている。当初はこの仮住まいについて、改修工事完了後には「事務所と収蔵庫として使用される」と宮内庁は説明していたが、改修工事を終えた2022年秋には「『御仮寓所(ごかぐうしょ)』は『分室』であり『私室』も残る」と説明内容を変更している。
佳子さまが事実上、秋篠宮一家とご別居を選ばれた理由は正式に発表されていないためさまざまな憶測を呼んでいる。
佳子さまは昨年末に誕生日を迎え、28歳になられている。では、一般的に1人暮らしを始める年齢は何歳が多いのだろうか? 次ページの表は「1人暮らしを始めた年齢ランキング」である。