新型コロナ感染のなかの医学部試験も今年で3年目を迎えたが、終わりが見えてきた。厚生労働省は2023年3月16日、第117回医師国家試験の大学別合格発表を行った。出願者数1万586人、受験者数1万293人、合格者数9432人、合格率は91.6%で、前年2021年の91.7%と比べ0.1ポイント減少。1位は合格率100%で全員合格した順天堂大学。大学別の合格者はどう変化したのか。

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連続100%合格が途切れた自治医科大学

3位は3年連続合格率100%で、合格率7年連続トップを続けていた自治医科大学で、合格者121人(志願者125人、受験者122人)だった。

 

自治医科大学は地域医療の担い手を確保することを目的に全国47都道府県が共同で設立し、各都道府県から毎年数人ずつが入学する。入学金や学費の全額2300万円が貸与され、卒業後9年間、地方の指定医療機関で勤務すると返還を免除される。地方での医療を担うべく全国から集まった学生たちを鍛え上げる。

 

自治医科大学出身の医師はこう語る。

 

「入学試験の制度は各出身県から2ないし3人程度選抜される方法です。自分の出身県の代表で、県民のために、必ず医師免許を取得しなければならないというプレッシャーはあります。さらに医師免許取得後、自分の出身県に戻り修業年数の1.5倍の期間勤務します。大学修業年数が1年伸びると義務年限が1.5年延びますので、6年間で一発で国家試験に合格できるよう皆必死に勉強します」

 

次に、国公私立大学別にランキングを見ていこう。

 

国立大学の1位は昨年の10位からジャンプアップした三重大学医学部の96.2%(昨年10位、95.2%)、2位は東京医科歯科大学医学部96.2%(昨年2位、97.3%)、3位は香川大学医学部95.9%(昨年30位、90.8%)、4位琉球大学医学部95.6%(昨年27位、91.4%)、5位は筑波大学医学部95.6%(昨年1位、99.3%)と前年の下位から上位に食い込んでくる大学が増加した。

 

公立大学の1位は横浜市立大学医学部97.9%(昨年1位、98.7%)、2位は福島県立医科大学95.5%(昨年6位、92.1%)、3位は名古屋市立大学医学部95.3%(昨年3位、96.1%)と続く。

 

私立大学は新卒、既卒の全員合格した順天堂大学医学部100%(昨年7位、96.4%)、2位は国際医療福祉大学医学部99.2%、3位自治医科大学99.2%(昨年1位、100%)、4位は東北医科薬科大学医学部98.9%(昨年4位、96.8%)、5位は産業医科大学医学部98.0%(昨年13位、94.3%)だった。

 

昨年、1期生が卒業した東北医科薬科大学は今年の新卒合格率は98.9%、さらに既卒3人が3人とも合格している。新設の医大は手厚く面倒をみていることが結果につながっているようだ。

 

国公私立大別でみると、昨年私立大学わずかに上回ったが、今年は国立大学92.4%、公立大学94.5%、私立大学92.3%と私立大学をわずかに上回った。

 

ちなみに最下位は国立大学では広島大学医学部86.5%、公立大学は奈良県立医科大学91.8%、私立大学は東海大学医学部79.2%だった。

 

GGO編集部

 

 

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