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バンコク日本人居住エリアに近い「英国流名門校」
近年では、東南アジア、とくにタイの首都バンコクに移住される方が多くいます。
バンコクは人口800万人の大都会であり、都会ならではの施設が充実しており、不動産価格もまだそれほど高額になっていません。なにより、日本人がすでに約5万人も住んでいるため、日本人向けの施設――飲食店、スーパーマーケット、塾等――が充実しており、日本人にとって非常に住みやすいことが理由だといえるでしょう。
こうした日本人向けの施設が揃ったエリア(スクンビット通り周辺)で、大規模で設備の充実した英国流インターナショナルスクールとして知られているのが、セント・アンドリュース・インターナショナルスクール・バンコクです。
運営は、ロンドンが本拠のNord Anglia Education
このセント・アンドリュース・インターナショナルスクール・バンコクを運営しているのは、Nord Anglia Educationであり、1972年にロンドンで設立され、現在では、アジアや北米・中南米を中心に、世界32ヵ国83校のスクールを運営する大手企業です。
東アジア~東南アジアでは、中国(北京、上海、大連、仏山、嘉興、南通、寧波、南京、広州、深セン、成都)、香港、インドネシア(ジャカルタ)、カンボジア(プノンペン)、マレーシア(クアラルンプル)、ミャンマー(ヤンゴン)、フィリピン(マニラ)、シンガポール、タイ(バンコク、パタヤ)と、この地域の主要都市に広くインターナショナルスクールを運営しています。
大規模な運動場、スポーツ施設が魅力
スクンビット通りのSoi71から少し入った場所にあるセント・アンドリュース・インターナショナルスクール・バンコク、そのキャンパスの様子ですが、まず目につくのは、運動場、(幼稚園児向けの)遊び場、体育館など、スポーツ・外遊びの場所の充実ぶりです。
スポーツ・外遊びの場所であっても、屋根の付いているエリアが多く、雨季のあるバンコクの気候を考えると非常に利便性が高いといえます。
インターナショナルスクールのチーム同士によるスポーツ大会も多いとのことですが、セント・アンドリュース・インターナショナルスクール・バンコクのチームは強豪チームが多い模様で、トロフィーも数多く飾られていました。
「STEM」ならぬ「STEAM」重視の教育方針が特徴的
教育の世界では、しばしば「STEM」という言葉が言われます。これは、Science(サイエンス、科学)、Technology(テクノロジー、技術)、Engineering(エンジニアリング、工学)、Math(マス、算数・数学)を意味します。
このSTEMの分野で、子ども達をどのように伸ばしていくかが重要だといわれています。
ところで、このNord Anglia Educationでは、「STEM」ならぬ「STEAM」という言葉が言われています。この「STEAM」では、「Art(アート)」が加わるのです。
音楽の名門校、ジュリアード音楽院との提携もあり
アートの分野で生徒達を伸ばす努力も、随所から見て取れます。生徒達が劇等を演じるためのドラマ・スタジオが完備されているのもその一例です。
なにより驚くべきは、音楽教育の充実ぶりだといえます。生徒は4年生からは各人が様々な楽器演奏を専門の先生から習うことができ、しかも、ニューヨークの名門音楽スクールであるジュリアード音楽院とも提携しているのです。
生徒の保護者も、学校運営・教育に積極的に参加
インターナショナルスクールでは、生徒の親たちも学校運営・教育に積極的に関与を求められることが少なくありません。
関与というと、日本の学校ような「PTAの役員」的なものを想像する方も多いかもしれませんが、そうではなく、学校が子ども達にどのような教育を行っているのかというプロセスに、親が関心を持ち、親同士で話し合っていこうとする、といった姿勢です。
セント・アンドリュース・インターナショナルスクール・バンコクでは、親たちが学校に来ることは推奨されており、子どものお迎えまでの間、校内で親たちがくつろぐことのできるカフェもあります。
このようなハイレベルのインターナショナルスクールの場合、英語の読み書きやコミュニケーションが困難な日本人の両親の場合、入学が難しいのではないかと躊躇される方もいらっしゃいます。
確かに、学校側との両親の面接など、決して簡単ではありませんが、願書をはじめとする書類への英文の記入や、面接時の通訳の同席といったサポートがあれば、さほどハードルは高くなく、また、そういったサポートを活用して、子弟を名門校に入学させている家庭も少なくありません。
子弟の将来を開く可能性を考えると、メリットは高いといえるでしょう。
小峰 孝史
OWL Investments
マネージングディレクター・弁護士