(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

今年のインド株は出遅れ

■今年に入り、世界の株式市場はリスクオン(選好)の動きで急反発しましたが、足元では米利上げ停止が遠のくとの見方からやや調整しています。こうしたなか、インド株は出遅れ感が目立っています。世界の株式の動きを示すMSCI世界株指数(MSCI-ACWI)の年初来騰落率は+4.0%となる一方、インドの株価指数(MSCIインド)は▲6.4%と沈んでいます(2月24日時点)。

 

今年の世界株とインド株の動き

 

■インド株が世界株に対し約10%劣後した要因は、相場全体がリスクオンとなり、昨年堅調だった市場から低迷していた市場へ資金シフトが起こったことに加え、インドの財閥アダニ・グループに対する不正会計疑惑が浮上し、外国人投資家の売りが広がったことが挙げられます。

政府予算案はポジティブ、利上げは最終局面へ

■インド株市場にとって重要な政府予算案(財政政策)と金融政策が2月上旬に公表されました。1日発表の23/24年度(23年4月〜24年3月)の政府予算案は、インフラ投資を中心に資本支出が前年度の修正予算比37.4%増となる景気支援型の計画で、株式市場の追い風となりそうです。

 

■またインド準備銀行(RBI)は8日、市場予想通り政策金利を6.5%に引き上げました。その後発表された消費者物価上昇率は上振れましたが、長期金利は小幅な上昇にとどまっています。弊社はRBIが次回4月に利上げを実施した後、政策金利を据え置くと予想しており、利上げは最終局面に入ったと判断しています。

今後の展開:成長ストーリーを再評価し、株価は持ち直しへ

■インド株市場では、足元で外国人投資家の売り越しが一巡しており、一定程度アダニ問題の悪影響に対する織り込みが進んできたとみられます。アダニ・グループの不正会計が事実だった場合、短期的にはインド株市場が下押しする可能性があります。しかし、中長期の視点では、人口増に伴うインドの成長ストーリーに変わりはありません。ファクトセットによれば、MSCIインドの2023年の企業業績は前年比+20%と好調な伸びが予想されており、いずれ景気支援型の政府予算案を評価して、見直される可能性があると思われます。

 

 

※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「インド株」は出遅れも、高い成長期待から挽回へ【マーケットのプロが解説】』を参照)。

 

三井住友DSアセットマネジメント株式会社

 

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