女王さまのご葬儀で「踊る」警備員
列車を降りてバッキンガム宮殿まで歩いていくさなかの光景も日本だと、ちょっとありえないものでした。雰囲気が音楽フェス状態で、ニコニコウキウキのリア充山盛りです。もはや葬式ではなく、お台場のイベントか無料の花火大会、ここはヤンキーのナンパスポットか!?
なぜか高級自転車で全身プロサイクリストの服に身を包みサイクリングに登場する男。ピチピチの服でボディを見せつけてジョギングする男。そしてギラギラのネイルにケツ丸出しの服で登場するギャルなど葬儀の雰囲気は皆無です。
昭和天皇の大喪の礼のとき、全国で喪に服した状態はなんだったのか! イギリス王室と日本の皇室ではこんなに違うものなのか、おもわず唖然としてしまいます。さすがパリピ大国イギリス! 葬式もパリピのリア充活動にするというパリピ脳ですね。
さらにそれは一般市民だけではなく警備の人々も同じです。彼らはみんなダラッと立っており、仕事よりも一般市民への道案内や世間話に熱心。
人によってはなんとブレイクダンスを披露して、一般市民に拍手喝采を浴びている人もいるほどで、いったい何の集いか、もはやわかりません。白バイ隊は子連れの子どもを白バイに乗せて「おい、お前! ランプを点つけてみろ、サイレンもなるぞ! うえーい」とかやっているのです。
こんなことでいいんでしょうか。イギリスの警察は普段から非常にやる気がなく、家に強盗が入っても「人がいないので捜査できない。あきらめてくれ。今忙しい」とか言ってしまうのですが、女王の葬儀でもいつものノリです。
谷本 真由美
公認情報システム監査人(CISA)
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