アップルによると同社は、日産自動車やホンダ、米フォード・モーター、独ポルシェ、独アウディなど世界14社・ブランドと提携しており、23年後半にも次世代カープレー対応の車種が発表される予定です。車とiPhoneの連携により、さまざまな車載ディスプレーを自在に変更できる次世代カープレーは同社が構想するアップルカーの一端を示していると指摘されています。
##出典:米アップル「Apple unveils new ways to share and communicate in iOS 16」
https://www.apple.com/newsroom/2022/06/apple-unveils-new-ways-to-share-and-communicate-in-ios-16/
##出典:米アップル「WWDC 2022基調講演の動画:次世代カープレーの提携先(41分10秒辺り)」
https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2022/101/
クルマを一変させる「CASE」時代の到来に期待
前述した通り、アップルは今回、技術的障壁に直面しました。ハンドルやアクセルなどのペダル類を備えず、市街地などあらゆる場所を走れる完全自動運転車の発売を一度断念したようです。しかし、今後技術の進歩が加速すれば、同社が思い描く未来の車が登場する日もそう遠くないのかもしれません。
自動車は今後、「CASE」によって大きく変わるといわれています。CASEとは、Connected(ネットや他の車とつながる)、Autonomous(自律走行)、Shared & Services(シェアリングとサービス)、Electric(電動化)の頭文字を取った造語です。変革の時代を迎える自動車業界を象徴するキーワードとされています。アップルの動きもこのCASEに沿ったものと言えそうです。
車を所有しなくても、運転免許を取得しなくても、誰もが手軽に楽しく、環境にやさしく安全に利用できるような車が、時価総額世界トップのアップルなどによって開発されるCASE時代の到来が期待されます。
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執筆者:小久保重信
同時通訳者・翻訳者を経て1998年に日経BP社のウェブサイトで海外IT記事を執筆。2000年に株式会社ニューズフロントを共同設立し、海外ニュース速報事業を統括。現在は同社フェローとして活動。日経xTECHの「US NEWSの裏を読む」や「JDIR powered by JBpress(トレンド)」で解説記事を執筆中。連載にダイヤモンド・チェーンストアオンライン「月刊アマゾン」もある。2019〜20年には日経ビジネス電子版「シリコンバレー支局ダイジェスト」で速報を担当した。書籍は『ITビッグ4の描く未来』(日経BP社刊)など。
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