(画像はイメージです/PIXTA)

いざ投資を始めようにも、株以外にいろいろな商品があって目移りしてしまう。しかし、あれこれ比較しても決断できず、ついついアドバイスがほしくなって…。初心者がやってしまいがちなこの一連の行動には、たくさんの危険が潜んでいます。どういうことでしょうか? ※本記事は『難しいことはわかりませんが、老後のお金の作り方を教えてください』(自由国民社)から抜粋・再編集したものです。

銀行証券会社知人に相談するのは厳禁!

田中さん:チンさん、知り合いに銀行に勤めている人がいて投資商品に詳しいみたいだから相談しようと思うんですけど、いいですよね?

 

チンさん:相談する前に質問してくれて良かったです。相談してからだと大変なこともあったかもしれませんから。

 

田中さん:えっ! それってどういうことですか?

 

チンさん:相談しなくても、あなたは自分に最適な投資をすることができます。だから相談するとかえって迷ってしまうだろうということが1つ目です。

 

田中さん:他には?

 

チンさん:2つ目は銀行や証券会社に行かなくても最適な商品はネット証券で見つけることができることです。しかも手数料はどれも無料です。銀行や証券会社の商品は無料の場合もありますが、有料の場合もあります。人件費などがかかっていますからね。

 

田中さん:そっか、人件費の分、手数料がかかるってことね…。他には?

 

チンさん:3つ目は銀行が売りたい商品とこちらが買いたい商品は違うことです。

 

田中さん:それ、どういうことですか?

 

チンさん:銀行が売りたい商品は手数料が確保できる商品です。しかしインデックス投資の商品は手数料が安いので、銀行はできればすすめたくありません。

 

田中さん:情報格差もありそうですね。

 

チンさん:それに一旦相談すると知り合いや同級生の場合は人間関係に影響します。彼らは仕事なので成績を上げる必要があるのです。無料で相談し続けていては、人間関係は維持できません。

【解説】隠れリスクの商品、分配型商品にご注意

通常時には利回りもよくいい商品に見えたけれど、変動時にはリスクが牙をむく場合もあります。新興国が対象の株式や債券にはそのようなものがあります。ブラジル株式などはリーマンショックでは4分の1くらいになりました。また高利回りの社債も急落の可能性があります。

 

また以前流行った「毎月分配型投信」では「特別分配金」と称して元本を取り崩して分配金を払うことが横行しました。たくさんもらって喜んでも実は「タコ足食い」だったのです。金融庁の指導でずいぶん減りましたが形を変えて存在しています。「たくさんの配当をもらいたい」という心理につけ込んだ商品なので投資する人に有利ではありません。

 

対面ですすめられなければ、そのような商品を買う可能性は低いです。

 

シンプルで手数料が安く長期に保有できるインデックス投信にしておけば間違いがありません。

 

 

チンさん凡人投資家 兼 YouTuber

難しいことはわかりませんが、老後のお金の作り方を教えてください

難しいことはわかりませんが、老後のお金の作り方を教えてください

チンさん凡人投資家

自由国民社

70歳投資ユーチューバーが教える! 老後のお金の作り方大公開。 老後のお金は株式インデックス投信の長期積立1択です! 米国株でも、日本株でもなく、また、債券などを組み入れた投信でもなく株式による投信の長期積立が…

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