(※写真はイメージです/PIXTA)

自社サイトの競合他社サイトを比較・分析したい場合には、どうすればよいのでしょうか。本稿では、競合サイト分析の方法を注意点とともにわかりやすく解説します。

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「競合サイト」と「競合他社」は異なる場合がある

自社にとっての「競合サイト」とは、自社サイトに関するキーワードをいくつか検索し、すでに検索結果の上位に表示されているサイトのことです。一方で「競合他社」とは、自社と同じ分野や市場で顧客獲得を狙っているすべての企業を指します。同じ市場や分野で顧客の獲得を争う競合他社でも、サイト内で取り扱うコンテンツや記事・サービスなどが異なる場合には、競合サイトとしては扱いません。そのため、競合他社のサイトが必ずしも競合サイトであるとは限らないのです。

 

また、競合サイト分析の最終目的はユーザーに選ばれるWebサイトを作ることです。ユーザーに選ばれるサイトを作るためには、「利用者がなにを求めているのか」、「どのようにしたら利用者が使いやすいサイトになるか」を知る必要があります。そのために、競合サイトをくまなく調査し、自社サイトをよりよいサイトにするために必要なものはなにか、分析していきます。

 

競合サイトを探すには「キーワード検索」を利用すると、簡単にピックアップできます。自社サイトを利用しているユーザーが検索することを想定されるキーワードで検索を行えば、競合サイト候補が上位表示されるでしょう。競合サイト候補となるのは、

 

・自社サイトで扱う商品やサービス、コンテンツが似ている

・ターゲット層が近しい

・提供する情報の価値が同等、もしくはそれ以上

 

このようなサイトです。これらを分析する必要があります。

競合サイト分析の手段

競合サイトの分析には、分析を他社に外注する方法、自社で分析をする方法のほかに、自動分析をしてくれるツールを使う方法があります。ただし自社で分析をする方法と自動分析をしてくれるツールを使う方法を選ぶ場合には注意が必要です。

 

まず自社で分析をする場合ですが、そもそも競合サイト分析では、いわゆる「SEO対策」やWebサイトに関する専門的な知識が必要です。競合サイト分析のためにこれらをイチから学び、分析に取り掛かろうとするとあまりに多くの時間と労力を要します。

 

続いて、自動分析をしてくれるツールを使う場合です。複数のサービスが無料で展開されていますが、これらのサービスにはツール独自の評価基準があるため、分析結果に差が出てしまうことも多いです。分析結果に差が出たときには「どのツールの信憑性が高いのか」、「ツールではなく自社で分析するべきなのか」を見極める必要があります。そのためにも、自社で分析をする場合と同様にSEO対策やWebサイトについての正しい知識を備えておくことが重要です。

 

これらのコストを考えると分析はプロに外注したほうが効率的といえるでしょう。

 

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競合サイトの分析方法

分析を外注する場合にも、ぜひ押さえておきたい「競合サイトの分析方法」とともにWebサイトに関する基礎知識について説明します。

 

手順1.競合サイトをピックアップする

ターゲットが検索すると想定されるキーワードを検索することで競合サイトをピックアップできます。キーワードから、Googleのサジェストキーワード(※1)やラッコキーワード(※2)などの調査サイトを利用し、関連キーワード(※3)やロングテールキーワード(※4)を抽出します。

 

※1サジェストキーワード:検索窓に特定のキーワードを入れたときに自動表示される検索候補のこと

 

※2ラッコキーワード:検索エンジンであるキーワードを入力したときに、自動的に表示される検索候補(サジェストキーワード)を手早く取得してくれるツールのこと

 

※3関連キーワード:特定のキーワードを含む複合語のこと

 

※4ロングテールキーワード:検索ボリュームが少なく、複数語の組み合わせからなるキーワードのこと

 

手順2.ユーザー視点で分析する

自分がサイトのユーザーになり商品やコンテンツを購入するつもりでサイト内を移動します。ユーザー視点でサイト内の使いづらい点や使いやすい点、参考になる点を洗い出します。

 

手順3.「ディレクトリマップ」を作成する

「ディレクトリマップ」とは、Webサイト内にあるすべてのページが、わかりやすい概要とともにそれぞれまとめられた一覧表のことです。競合サイト分析で競合サイトのディレクトリマップを作成しておくと、次の手順4にかかる手間を削減できます。Webサイト内のページやコンテンツの大まかな構成は「グローバルナビゲーション(※5)」や「フッターリンク(※6)」などからリンクを辿ると、把握できます。

 

※5グローバルナビゲーション:Webサイトの全ページに共通して表示するメニューのこと

 

※6フッターリンク:Webサイトのページの最下部にある領域をフッターと呼び、フッターの部分に記載されているリンクのこと

 

グローバルナビゲーションからリンクを辿ると、Webサイト内の主要なコンテンツの把握が、フッターリンクからリンクを辿ると、下層ページで展開された詳細なコンテンツの把握が可能です。ディレクトリマップはExcelやマインドマップツール(※7)で作成し、主要なページごとに想定検索キーワードも合わせて整理します。

 

※7マインドマップツール:アイデアや思考を視覚化してわかりやすく整理できるツールのこと

 

手順4.手順3でまとめたキーワードの「ファインダビリティ」をチェック

手順3で作成したディレクトリマップと主要ページごとの想定検索キーワードをもとに、想定検索キーワードによるファインダビリティをチェックします。ファインダビリティとは、Web上に限っての「みつけやすさ」を指し、ページのSEO状況をチェックすることです。想定検索キーワードで上位表示されているか確認し、順位ごとに点数化することで、競合サイトのSEO状況がどの程度であるか把握できます。

 

手順5.コンバージョンポイント(CTA)の確認

コンバージョンポイントとは、最終ゴール(商品やコンテンツの購入)までの導線のことを指し、主にどのような方法でリードや見込み顧客を獲得しているのかを把握できます。Webサイトの内容や方針次第で、B to BリードかB to Cリードのどちらを目標としているか、異なるためリードの獲得方法はWebサイトごとに異なります。

 

手順6.Webサイト以外のメディア利用状況の確認

競合サイトが、Webサイト以外に利用しているメディアを確認します。SNSや動画サイトなどを利用しており、ユーザーの目に映る機会が多ければ多いほど、ユーザーから興味を向けられ、商品やサービスの成約につながる可能性が高い傾向にあります。そのため、Webサイト以外のメディアについても分析することをおすすめします。

 

Webサイト以外のメディアに関する分析ポイント例として以下の4つを挙げます。

 

・フォロワー数(※8)

・リプライ数(※9)

・発信内容

・発信頻度

 

※8フォロワー数:Twitterをはじめとするソーシャルサービスにおいて、特定のユーザーの更新状況を手軽に把握できる機能設定を利用し、その人の活動を追っている人の数のこと

 

※9リプライ数:Twitterにおいて、@(アットマーク)のうしろにユーザー名を付与し、特定の相手に返信のツイートを書かれた数のこと

 

これらを、会社やサービス単位で分析します。分析した結果からWebサイト以外のメディアからのおおよその流入数を調査できます。

 

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※本連載は、株式会社シーエムスタッフのマーケティングコラム(https://cmstaff.co.jp/column/)を転載したものです。

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