(※写真はイメージです/PIXTA)

PCやスマートフォンの普及によって、多くの人がインターネット検索を利用するようになりました。自社サイトを持つメリットは、信頼性の向上につながることや、アクセス状況を使ってWebマーケティングの改善に役立てられることなど、多岐にわたります。今回は、初めて企業HPを作成する人に向けて、企業がHPを作成する手順や業種別のHP作成ポイントについて解説します。ぜひお役立てください。

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HP作成には何が必要?

HPを作成するにあたり、最初に準備するものは「サーバー」と「ドメイン」です。

 

これら2つの用語はよく耳にしますが、専門知識のない方で具体的なイメージを持っている人は多くありません。ここでは、HP作成に必要な「サーバー」と「ドメイン」についてわかりやすく解説します。

 

■「サーバー」とはHPがある「土地」

「Webサーバー」や「HTTPサーバー」など、呼び方はいくつかありますが、これらを総称して「サーバー」と呼びます。

 

要求するユーザー側のコンピューターを「クライアント(お客様)」と呼ぶのに対し、要求に応える「サーバー(仕える人)」が語源です。

 

HPを接地する土地のようなイメージでとらえましょう。

 

HP作成に必要なサーバーは、「レンタルサーバー」の使用が一般的です。

 

本来、サーバーをゼロから立ち上げることは技術や費用、人員などの問題から非常に難しく、運用上もセキュリティ面の問題があります。そのため、すでに構築してあるレンタルサーバーを使用する場合がほとんどです。

 

また、レンタルサーバーには無料・有料のものが存在します。以下でそれぞれについて解説します。

 

<無料レンタルサーバー>

無料で提供されているレンタルサーバーです。HPの公開や運営にかかる費用や人員を必要としない特徴を持ちます。ただし、公開したHPに広告が表示される、レンタルサーバー自体がなくなるとHPもなくなるなどのデメリットがあります。HPを試作してみたい人におすすめです。

 

<有料レンタルサーバー>

本格的なHPを運営するには、有料のレンタルサーバーの方がメリットは多いといえます。前述した無料レンタルサーバーのデメリットを解消できるほか、後述する「ドメイン」を独自のものにできる、サーバーが安定しているなどのメリットがあります。

 

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■「ドメイン」とはHPの「住所」

ドメインとは、URLの「https://」より後ろの部分や、メールアドレスの「@」より後ろの部分を指します。

 

サーバー=そのHPが置かれた「土地」だとすれば、ドメインは、そのHPが置かれた土地の「住所」です。住所がないと郵便物は届かないことと同様に、インターネット上でも住所がないとHPまでたどりつけないことから、このようにたとえられます。

HPを作るには?基本的な作成方法

HPを作成するためには、大きく分けて、無料ソフトあるいはWordPressを使用して自分で制作する方法と、Web制作会社に依頼する方法の3つの選択肢があります。ここでは、それら3つの作成方法の解説をします。

 

■①無料ソフト

最近では、HPを無料で作成可能なソフトが多く提供されています。

 

無料ソフトのメリットは以下の通りです。

 

●初心者でも始めやすい

●予算が必要ないので導入しやすい

●追加費用の支払いなし

 

最大の特徴は、費用がかからないことです。ただし、有料ソフトと比べると以下のデメリットがあります。

 

●独自ドメインが基本的に使えない

●機能が少ない

●サポートは最低限しかない

 

将来的にどのように展開したいのかを考えて無料・有料を選びましょう。

 

■②WordPress

「WordPress」とは現在、世界で最も使われているHPやブログの作成システムです。

 

メリットは以下の通りです。

 

●本格的なデザインが可能

●無料で使える

●SEOに関する機能が充実

 

WordPressの特徴としては、使用している人口が多く、さまざまな情報がインターネット上に溢れていることが挙げられます。ただし、以下のデメリットが存在します。

 

●操作にプログラミングの基礎知識を必要とする場面がある

●サポートがまったくない

 

以上のことから、初心者向けではないといえるでしょう。プログラミングの知識がある方や、わからないことや問題が発生したときにインターネットを使って自己解決できる人にはおすすめです。

 

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■③Web制作会社

①②までは自力でHPを作ることが前提でしたが、Web制作会社に外注する方法もあります。

 

Web制作会社に外注するメリットは、以下の通りです。

 

●クオリティの高いHP作成が可能

●HP作成に時間と労力がかからない

●検索結果の上位表示が期待できる

 

ただし、Web制作会社に外注する場合、以下のデメリットがあります。

 

●制作費が発生する

●運用開始後、自社で更新できるシステムを導入しないとすぐに更新できない

 

予算を事前に決めて、Web制作会社としっかり打ち合わせした上で依頼することが重要です。また、更新にかかるランニングコストを考慮して依頼しましょう。

業種別にみるHP作成のポイント

HPを作成するポイントは業種によって異なります。ここでは、HP作成をする効果が特に高い業種に絞ってHP作成のポイントを解説します。

 

■飲食系

飲食店を検索・紹介するHPであれば、店舗の一覧表示画面では詳しい情報を掲載しなくても問題ありません。ポイントは、一覧から特定の店舗をクリックした際、遷移するページに店舗の詳細情報を詳しく掲載することです。そして、店舗の詳細情報を記載するページには、看板商品もしくは目玉商品の写真を大きく掲載しましょう。

 

■医療・福祉系

医療・福祉系のHPを作成するポイントは、病院や介護施設に訪れる人に合わせたデザインと情報の記載です。企画や打ち合わせの段階で、できる限り細かい設定ができれば作りやすいでしょう。また、受付時間がわかりやすいデザインにするなどの工夫も重要です。

 

■宿泊系

宿泊系のHPであれば、施設の大きな写真や空室検索機能、さらにホテルに関するニュースを記載すると、HPを訪れた人に興味を持ってもらえます。また、気に入ったホテルや旅館があれば、そのまま予約したい人も少なくありません。そのためHP上に予約機能を実装することもおすすめです。

 

■不動産系

「不動産」と一括りにされがちですが、HPを訪れた人は売買や賃貸、投資など、まったく異なる目的を持っていることに注意しましょう。HPの集客力を決める要因のひとつは、HPの専門性の高さです。よって、売買や賃貸、投資などのニーズに応える専門サイトの作成がポイントです。

 

また、検索機能をわかりやすい位置に置くことをおすすめします。不動産系HPを訪れる人々の多くには、「物件を探している」という共通点があります。そのため、検索機能のわかりやすさはユーザー満足度の向上に繋がります。

 

 

株式会社シーエムスタッフ

1991年1月設立。「Webマーケティングに強い総合広告代理店」として、WEBだけで完結しないさまざまなメディアを組み合わせたプロモーションを得意とする。

地域を絞り込んだチラシ、ターゲットにあった雑誌媒体の提案。知名度アップ、イメージアップのためのテレビCM、新聞広告。ユーザーに直接触れ合うイベント、サンプリング企画など、様々なプロモーションの組み合わせが可能。

 

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※本連載は、株式会社シーエムスタッフのマーケティングコラム(https://cmstaff.co.jp/column/)を転載したものです。

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