(写真:By NESHELLA PERERA)スリランカ発ローカルメディア『EconomyNext』より

スリランカの政治・経済・金融に関する情報を中心に取り扱う、スリランカ発ローカルメディア『EconomyNext』より翻訳・編集してお伝えする。

訪問者は3ヵ月で50万人。外国人観光客は

スリランカの中国製ロータス・タワーが2022年9月15日以来、2億6,800万スリランカ・ルピー(約9,360万6,167円)の収益を上げたと、関係者が発表した。

 

まだすべての箇所がオープンしているわけではないが、このタワーは、最初のオープンから3ヵ月で50万人の訪問者を集め、マ―タラ(スリランカの都市)から来た記念すべき訪問者には、記念プレートと商品券が贈られたという。

 

「このタワーは現在、レイクエッジのそばに小さなブティックをオープンしている。小売店やレストランの入札も行われている」と、関係者はEconomyNextに語った。

 

話題の通信タワーは、シンガポールのGo Bungy社によるバンジージャンプ設置のオファーを受けており、2023年の第2四半期にはメガジップラインやウォータースポーツと並んで開始される予定だという。シンガポールに本社を置く「Go Bungy」は、現在、日本、中国、ネパールの3ヵ国でバンジージャンプ場を運営している。

 

このタワーに訪れた50万人のうち、外国人観光客は4,083人であった(公式データ)。

 

500スリランカ・ルピー(約174円)のチケットでは、1度だけ展望台へ登ることができ、2,000スリランカ・ルピー(約698円)のチケットでは、1回20分の制限付きで何度も頂上を見ることができる。当面は、展望台と回転レストランがメインとなるが、現在、入札中である。施設は、今後2〜3ヵ月の間に、店舗や小売店への入札に基づきオープンする予定であったが、そのうちの多くがまだ入札手続き中である。

展望台への入場者が激減。理由はインドの…

ロータスタワーでは、インドから流れてくる汚れた空気による大気汚染警報の影響で、展望台への入場者が半減しているという。

 

展望台はマスク着用が義務付けられており、一度に登れるのは50〜60人程度。時間制限は変更されておらず、20分となっている。制約があるにもかかわらず、関係者によると、ロータスタワーは同じボリュームの集客と収益を続けているという。

 

大統領府メディア課(PMD)の声明によると、8月31日、コロンボ・ロータスタワー私企業は58社の投資会社と交渉中で、そのうち22社と契約を結ぶことに関心を示しているという。

中国の怪しい動き

スリランカ政府関係者がEconomyNextに語ったところによると、南アジアで最も高いと言われるこのタワーは、インド政府が「スパイ活動の疑惑がある中国が建設の背後におり、その目的について懸念を示している」として論争を引き起こした。

 

1億430万米ドル(約133億9,754万3,600円)のタワーの建設契約(その80%は中国輸出入銀行が出資)は、2012年に中国電子輸出入公司(CEIEC)と航空宇宙長征国際貿易有限公司(ALIT)に発注されている。

 

マイティリパラ・シリセーナ前大統領は2019年にタワーを落成させた後、ALITがスリランカの国営電気通信規制委員会(TRC)から預かった約20億スリランカ・ルピー(約6億9,868万9,435円)を不正流用し、姿を消したと主張している。

 

しかし、シリセナ氏の前任者で親中派のマヒンダ・ラジャパクサ氏は、中国企業を擁護し、不正流用はなかったと述べている。

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    この記事は、GGOが提携するスリランカのメディア『EconomyNext』が2022年1月7日に掲載した記事「Sri Lanka’s Chinese-built Lotus Tower generates Rs 268 mn since September」を翻訳・編集したものです。

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