※画像はイメージです/PIXTA

長年一人暮らしをしてきた斉木元治さん(81歳/男性)は、持病の悪化をきっかけに老人ホーム探しを始めました。「美味しい料理」を条件に、3施設の食事つき見学会に参加。もっとも味が自分にマッチしたホームに入居したのですが……。実際には冷めた味気ない料理ばかり。斉木さんの失敗から見学会で気を付けるべきポイントを探ってみましょう。

きっかけは些細な料理への不満

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入居を決めた老人ホームは斉木さんが愛する海の近くです。若いころは磯釣りを趣味にしていたので、朝陽の昇る神々しさを自室から眺められるのは幸せでした。毎朝、太陽にパワーをもらい食堂へと向かいます。

 

毎回の食事は、やはり美味しく「やはり、料理自慢のことだけある」と感心するばかり。予約不要で、その日のメニューを見てからオーダーできるシステムも満足でした。

 

しかしある日、ちょっとした違和感を覚えることがあったといいます。それはとても些細なことでした。オーダーした料理に斉木さんが嫌いなシソが使われていたのです。実は斉木さん、香りが強い香草などが大の苦手。シソ以外にも、三つ葉、春菊、パセリ、パクチーなど。「昔から、香りが強いものは嫌いなんだよ」と文句を言うのも大人気ないので、ぐっと我慢をしました。

 

試食会のときには「お嫌いなものはありますか?」と聞いてくれました。思い返せば、そんなホスピタリティも気に入ったところでした。しかし普段の食事では聞いてくれるはずがありません。嫌いなものが入っていれば、そっと避ければいい、ただそれだけだけど……斉木さんのなかで生まれたモヤモヤは、いつまでも晴れずにいたといいます。

戻る家がなく、我慢し続ける後悔の日々

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最初は、本当に些細なことでした。しかしその一件以来、試食会で感じたホスピタリティを食事はもちろん、ほかのところでも求めてしまうようになったといいます。そして小さな不満が少しずつ積み重なっていき、日を追うごとに後悔は大きくなっていきました。賃貸だった元のマンションは引き払ってしまっていますし、子どもたちに頼ることもできず、斉木さんは今も不満を抱えたまま同じ老人ホームで暮らしています。

 

見学会での好印象が実際に入居してみると崩れてしまうケースは斉木さんの場合に限ったことではありません。いちばんの理由は、入居する人が自分だけで見学会に行くと、どうしても「良い面」だけに目が行ってしまうからです。家族や親せきと一緒に見学に行き、第三さやの冷静な目で見てもらうこと、そして少しでも不安な部分は質問をして解決するようにしたいものです。

 

家族のいらっしゃらない場合には、老人ホームのコンシェルジュに同行を依頼するのも良いでしょう。入居する人の好みやこだわりを聞き取った上で、見るべき箇所、質問するべき点のアドバイスをしてもらい、後悔のない老人ホーム選びをしてください。

 

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本連載は、株式会社パセリが運営する「MY介護の広場 老人ホームを探す『高級老人ホーム特集』」内の記事を転載・再編集したものです。

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