前回は、少額のお金から始めても時間を武器に「1000万円貯金」を目指せる理由を紹介しました。今回は、「富女子」になれば叶う自由について見ていきます。

貯金は「未来の自分」へのプレゼント

貯金へのモチベーションを上げるコツは、ほかにもあります。それは、貯金をする際に「5年後の自分にお金をプレゼントしているんだ」というイメージを持つことです。現在あなたが貯金をいくらか持っているとすれば、それは過去の自分があなたに投資をしてくれたからです。

 

すると、こう考えることもできるでしょう。5年後、あなたが富女子になれるかどうかは、今のあなたにかかっている、と。

 

たとえば、あなたが持っている2万円で洋服を買ったとします。その2万円で喜ぶのはアパレルショップのオーナーです。しかし、そのお金を貯金に回したのなら、喜ぶのは5年後のあなたです。モノにお金を使うということは、短期的に喜びを感じて得をするかもしれないが、長期的に損をしているということです。それでいいと思えるモノならば、買えばいいでしょう。

 

子どもの頃は誰でも、誕生日がくることが楽しみだったはずです。歳を重ねて少し大人になると、それまでできなかったことができるようになるからです。背が伸びて、電車のつり革を掴めるようになったり、一人で隣の町まで行くこともできるようになります。わからなかった漢字も読めるようになり、自分の引き出しもドンドン増えていく。いろんなものを獲得していくから、楽しくて仕方がないのです。

 

ところが、24〜25歳になると、今度は歳を取ることがイヤになってきます。子どもの頃とは違い、歳を取ることによって失うものが増えてくるからです。肌は若さを失い荒れてしまう、なんとなく健康にも自信がなくなる、もの覚えも悪くなる―。

 

しかし、毎年毎年豊かになると思うと、歳を重ねることは決して悪いことではないと思えるようになります。そのイメージを持ちながら、お金を未来の自分に渡していきましょう。貯金をすることで未来のあなたの生活が豊かになるのです。

お金があれば「付き合う人を選ぶ自由」が手に入る

ここでひとつ質問です。あなたはなぜ富女子になりたいのですか?

 

私の周りの人たちの多くは、「自由になりたいから」と答えます。金銭的にも自由になりたいし、時間的にも自由に好きなことをしたい、と。実は私もそうでした。「人の究極の幸福は自由であること」だとずっと思ってきました。今もそう思っています。

 

そして、欲しいと思うものは何でも買って、おいしいものを食べて、寝たいだけ寝て、旅行に行きたいときは行く。何でも自分の意志で決め、あらゆることを自分で選べる―そういう完全に自由な生活がしたいと思い、会社を辞めて独立しました。そして幸いにも、成功して金銭的にも時間的にも自由になりました。

 

自由になったことでいちばんよかったと思うのは、人付き合いのわずらわしさから解放されたことです。端的にいえば、ウマの合わない人と我慢しながら付き合わなくても済むようになりました。これが私にとってお金がもたらした最大のメリットです。

 

ビジネスパーソンのストレスの一番の原因は人間関係です。会社に勤めていれば、ウマの合わない上司とも仕事をしなければなりませんし、横柄な取引先の部長にも頭を下げなければなりません。

 

ですが、今の私は仕事をする相手を自分中心に選ぶことができます。イヤだと思えば「帰ってくれ」と言えます。お金があると、付き合う人まで自由に選べるようになるのです。

本連載は、2015年3月24日刊行の書籍『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

富女子宣言

富女子宣言

永田 雄三

幻冬舎メディアコンサルティング

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