
キャッシュレス決済で最も普及している「クレジットカード」。便利なうえ、ポイントを獲得できるなどお得感もありますが、一方で、使い方によっては大切な信用情報に傷がついたり、高額な利子を支払う羽目になったりするため、注意が必要です。※本連載は、経済ジャーナリストの酒井富士子氏の著書『キーワードでまるごとわかる お金の教科書』(株式会社Gakken)より一部を抜粋・再編集したものです。
【クレジットカード】キャッシュレス決済で最も普及
後でまとめて支払い、ポイントも貯まる
よく使うお店やサービスで還元率が高くなるカードを持てば、ポイントが貯まりやすくなります。年会費や付帯サービスも要チェック。
キャッシュレス決済で最も普及しているのはクレジットカードです。お店で提示したり、ネットでカード番号を入力したりすれば買い物ができます。
ATMでお金を借りるキャッシングも可能です。利用代金は毎月決まった日に銀行口座から引き落とされます。
クレジットとは“信用”のことです。クレジットカードの発行を申し込むと、職業や年収などに基づき審査が行われます。審査基準はカード会社やカードのランクによって異なり、安定して高収入のある人なら、ゴールド、プラチナ、ブラックといったステータスの高いカードを持つことも可能。ただし、カードのランクが高ければ、年会費も高くなります。また利用可能な金額の枠は、審査や利用実績によって決まります。
さまざまな企業が自社ブランドのクレジットカードを発行しています。Amazonなどの流通系・ネットショッピング企業、NTTドコモなどの携帯キャリア、ビックカメラなどの家電量販店、JALやANAといった交通系。大きくこの4グループに分けられます。
使っている携帯キャリア、マイレージを貯めている航空会社、よく使うネットショップなどがあるなら、そのブランドのクレジットカードを持てば、ポイントを貯めやすく、優待も活用しやすいはずです。
ポイント還元率は0.5%(200円ごとに1ポイント)が基本です。1%以上ならお得なカードといえます。貯まったポイントは、電子マネー、マイレージ、賞品などに替えられます。普段から使っている電子マネーなどに対応しているかどうかチェックしてください。
付帯サービスもカードによって異なります。ホテル、温泉、遊園地などの割引や、国内・海外旅行保険、空港ラウンジの無料利用などがあります。
![[図表1]](/mwimgs/4/4/640/img_445d66f81bd7d9eada039cee39cf709f144625.jpg)
流通系・ネットショッピング
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Mastercard
携帯キャリア
dカード
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PayPayカード
家電量販店
ビックカメラSuicaカード
ゴールドポイントカード・プラス
交通系
JALカード
ANAカード
JREカード
![[図表2]](/mwimgs/3/f/640/img_3f8e5fb3e8d22939c23e851aa892ef2081613.jpg)
★Point★
□ クレジットカードをつくるには審査があり、発行不可のことも
□ ステータスの高いゴールドカードやプラチナカードは年会費が高額