特に落ち込みが顕著だったのは「燃料費」
オランダの年間インフレ率を欧州統一方式で計算したところ、「11月は11.2%にまで急低下した」と、国家統計局CBSが水曜日に発表した。
10月のインフレ率は16.8%とわずかに低下し、ユーロ圏の平均を大きく上回り、EUで最も高いインフレ率の1つとなった。特に11月の落ち込みが顕著だったのは燃料費で、前月はほぼ100%だったのに対し、11月は前年同月比42%増となった。
賃貸住宅の影響を含むオランダ方式で算出したインフレ率は、12月8日に発表される。
現状の「エネルギー価格の計算方法」に難あり
CBSが、新規契約時の価格ではなく、家庭が実際に支払っているエネルギー価格を用いて計算した場合、オランダもEU全土の数値も、かなり少なくなるはずである。同機関は現在、エネルギー価格の新しい計算方法を研究しており、来年には完成する見込みである。
ラボバンク(オランダ・ユトレヒトに本拠地を置く金融機関)のエコノミストであるニック・フリーセラー氏は、放送局NOSの取材に対し、「インフレ率は今後しばらく、『過去10年間において我々が慣れていた状態』よりも高いままである」との見通しを示した。
またニック氏は、「来年は3.6%に下がると予想しているが、エネルギー価格の上限が解除されれば再び上昇するだろう」と話した。