(※写真はイメージです/PIXTA)

あなたが今思うように稼げていないと感じるならば、心の在り方に問題があるかもしれません。「自分が稼げるのはこの程度だな」「満足はしてないけれど、がまんするしかないか」と諦めていませんか。心理カウンセラーの山根洋士氏が著書『「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法』(PHP研究所)で解説します。

今の収入はあなたの心の在り方を反映している

お金をたくさん稼ぐには、新しい技術や知識を身につけてステップアップしたり、副業を始めたり、人脈を広げてチャンスを増やす必要もある、といろいろ考えて、実行に移している方が多いと思います。

 

たしかに、それらも稼ぐ要因になりますが、でも、もし今思うように稼げていないと感じるならば、心の在り方=マインドセットに問題があります。

 

あなたは、今の自分の収入に対して、どのように受け止めていますか?

 

「自分が稼げるのはこの程度だな」と思っていませんか?

 

あるいは、「満足はしてないけれど、がまんするしかないか」と諦めていませんか?

 

もし少しでもそう思っていたら、それが稼げない原因です。

 

会社員であろうと自営業であろうと、心が「お金の受け取り拒否」をしていて、たくさん受け取れない状態になっているせいです。

 

「自分の稼ぎはこの程度だ」と思っていると、人は、その程度の仕事しか選びません。「満足してないけれどがまんするしかない」と思っていれば、自分を安売りし続けることになります。

 

少しでも多く稼ぐには仕事の量を増やすしかなく、働き詰めになり、その結果、体を壊したり、夫婦仲や家族関係が悪くなったり…。

 

なぜ、そうなってしまうのか。

 

それは、自己肯定感が低めだからです。

 

自己肯定感とは、欠点も含めて「自分はありのままでいい」「生きているだけで価値がある」と思える感覚=フィーリングのことです。

 

思考法ではなく感覚=フィーリングというのがポイントで、頭がよくても悪くても、成功しても失敗しても、「自分の価値は何にも左右されない」と思えることです。

 

たとえうまくいかないことが続いて余裕がない状況に陥っても、「ま、いいことも悪いこともいろいろあるけれど、なんとかなるでしょ」と焦らずに構えられたり、「やるべきことをやっているんだから問題なし!」「私なら大丈夫!」と、いつ何時も自分を受け入れられるのが、自己肯定感が高い状態です。

 

今は到底そう思えないという人も、幼いころは誰でも自己肯定感がマックスで高い状態でした。幼い子どもが、このままの自分でいいのだろうかと悩んだり、自分の存在価値を疑ったりしないのが、その証拠です。

 

ところが、人は成長するとともに様々な経験を重ね、親や学校の教育、メディアやSNSの影響を受けたりすることで、他人と自分を無意識に比較し、自己肯定感が低くなってしまいがちです。

 

こうした経緯を踏まえると、自己肯定感は上げる、というより、もともと高かった状態のものを「取り戻す」といったほうが正しい表現になります。

次ページあなたの状態を確認「自己肯定感チェックシート」

※本連載は山根洋士氏の著書『「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法』(PHP研究所)から一部を抜粋し、再編集したものです。

「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法

「自己肯定感低めの人」が、一生お金に困らない方法

山根 洋士

PHP研究所

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