「多めの人員確保」が必要な理由
採用活動により女性スタッフがそろったとしても、実は定員プラスアルファの人数が経営安定のためには必要です。
歯科医院は診療をするスタッフを確保できない限り、売上を上げることもチェアの台数を増やすこともできません。人が確保できて初めて患者様を受け入れることができます。それもチェア台数に応じたギリギリの人数ではなく、少し多めに人員を確保して初めて経営を安定させることができるのです。
なぜならギリギリの人数だと、スタッフの急な休みでその日の患者様の診療が不可能になるからです。そして1人辞めれば大きな痛手となります。
売上を「確保」するためには、少し多めの人員体制にしてスタッフも医院サイドも心に余裕をもち、人員の余力を保つことが必要なのです。
また、人員的に余裕があれば、スタッフたちは家族の急な病気や自分の体調不良に対応でき切羽詰まらずに働きやすくなり、結果辞めにくくなり長く働いてもらえます。
人員的に余裕がないということは、スタッフたちの心の余裕もないわけです。心の余裕がなければ、ミスをしやすくなったり、お互いにピリピリとしてちょっとしたことで人間関係にヒビが入ったりします。そうなれば居心地が悪くなり辞めることにつながります。
1人くらい欠けてもなんとかなると考える経営者もいるかもしれません。
しかしそのしわ寄せはスタッフが必ず受けています。何百人もいるスタッフから1人抜けるわけではなく5人や8人という少人数で1人抜けてしまうと、スタッフはギリギリ以下の人数で同じ数の患者様を診なければなりません。そのときはなんとかしのげ、表面的には売上は変わらず問題がなかったように見えるかもしれません。
ですが実際に診療に当たるスタッフは、しんどい思いをしながら患者様を診ることになり、見えないところで小さな不満がくすぶっています。
その不満が積み重なってトラブルや退職を招くことになるのです。「うちのスタッフは無理して頑張ってくれている」というのは、問題にフタをして体裁を繕っているように感じます。
女性スタッフはギリギリではなくプラスアルファの人数を確保することが、コストは掛かっても経営の安定にはプラスになります。むしろ経営の安定には、そうしなくてはならないのです。
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