収支を記録してフィードバック
「測るだけダイエット」の原理を応用
体重を毎日測るだけで体重が減る「測るだけダイエット」って知ってる?
「毎日体重を測って、その体重を記録していく」というだけのダイエット法。
「そんなことで体重が減るの?」
そう思うかもしれないけれど、じつはこれがとっても効果がある。
なぜか? 毎日体重を測ることで、体重の増減にいち早く気がつくことができ、体重を減らすための行動がすぐにできるからなんだ。
体重が増えていれば「あ、少し増えすぎているな」と気がつき、ごはんを少し減らしたり、普段はエレベーターで上がっているところを階段で上がってみたり、体重を減らすための行動をするようになり、結果、体重が減っていく。
これが、「測るだけダイエット」が成功するからくり。じつは、お金も同じで、お金を何に使っているかを見ている人と、まったく見ていない人の、どちらが使うお金が減らせるかというと、きちんと見ている人なんだ。
理屈は測るだけダイエットと同じ。日々、お金が何に使われているかを見ていれば、
「あれ、思ったよりお金が減っているな」
と早く気がつくことができる。そうすれば、
「今月はお菓子の量を減らそう」
「ジュースを買うのをやめておこう」
というように、すぐに節約するための行動ができるよね。
「もしもう一度、そのお金が使えるなら、同じものに払うか?」
このときの、使ったお金をチェックするときのコツをいっておくと、
「もし、もう一度そのお金を使うとしたら、本当にそのお金を使うだろうか?」
と自分に質問するといい。
この質問を自分にすると、
「このときペットボトルのお茶を買ったけれど、水筒にお茶を入れておけば買う必要はなかったな」
「おやつに500円も使っているけれど、よくよく考えたら結局食べ切れなかったのもあったな。よし、今月は300円で済まそう」
といった前向きな振り返りが出てくると思う。
この振り返りができればしめたもの。
こうしてお金の使い方を見直していくことで、次からは無駄なお金は使わなくなる。
石原 尚幸
株式会社プレジデンツビジョン 代表取締役
イラスト/瀬川尚志