為替
ここ2週間の豪ドルの対円レートは、ほぼ変わらずでした。10月26日に発表された豪州の7-9月期の消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る前年同期比+7.3%となりました。また、11月1日の豪州準備銀行(RBA)の金融政策決定会合では、市場予想の通り0.25%の利上げが実施されました。一方、11月2日には米国で0.75%の大幅利上げが実施されたことが豪ドル安要因となったものの、RBAが4日に公表した金融政策報告では、景気を後退させずにインフレを低下させたいとの比較的ハト派な姿勢が示され、豪ドルは上昇しました。当該期間中の豪ドル相場は、強弱入り混じる変動要因により、ほぼ変わらずとなりました。
金利
ここ2週間の豪州3年国債利回りは大幅に低下(債券価格は上昇)しました。期間前半には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催を前に、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ停止に向けて何らかを示唆するのではないかとの見方が強まって米国債利回りが低下し、連れて豪州の3年国債利回りも低下しました。期間後半には、豪州の最新のCPIが高かったにも関わらず、RBAの利上げが0.25%にとどまった他、4日に公表されたRBAの金融政策報告では、景気を後退させずにインフレを低下させたいとの比較的ハト派な姿勢が示され、豪州の3年国債利回りは低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2022年10月24日~11月4日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2022年11月7日)