現役で仕事をする70代…子どもに頼らない老後のために
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【質問】
会社を複数経営する70歳男性です。妻に先立たれ一人暮らし。子どもに迷惑をかけないためにも、将来は老人ホームを希望しています。探し始める時期、入居のタイミングをアドバイス願います。(70代/男性)
【回 答】
「お子さんに迷惑をかけたくない」と、元気なうちに老人ホームを探す人が増えています。質問者様のように現役で仕事をしながら入居するケースも多く、早朝からスーツを着て出勤されている入居者もいます。ホーム選びは、若いころに引っ越し先を決めるのと何ら変わりありません。どんなエリアでどのような生活をしたいかが定まったら、探し始めて良いと思います。
「自立型ホーム」なら介護が必要なくても入居できます
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老人ホームと聞くと「介護が必要な人」しか住めないという印象があるかもしれません。しかし、「自立型ホーム」と呼ばれる老人ホームでは、身の回りのことが自分でできる人も入居が可能になっています。入居開始が認められる年齢はホームによって異なりますが、早ければ60歳からの入居も可能です。
現役で仕事を続けてはいるけれど、「いつ介護が必要になってもおかしくない」と考えるようになり、老人ホームを探し始めたという声はよく聞きます。配偶者がいない、お子さんがいないという人はもちろん、質問者様と同じように「子どもに迷惑をかけたくない」という理由で早めの入居を決断する人もいます。
ただし「自立型ホーム」のなかには、介護が必要になったら他へ転居する必要がある施設もあります。要介護となったとき、その施設での生活を続けられるのか、それとも転居が必要となるのか、最初に確認しておきたいポイントです。
子どもに口出しをさせず自分の将来を決められる
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早めに老人ホームを探し始めると、資産の整理や遺産相続について親がイニシアチブを取れるというメリットもあります。介護が必要になった親の入居先を決める場合、お子さんは「自分たちが決めてあげなければ」と躍起になります。そのために兄弟姉妹で揉めたり、親子喧嘩に発展したりする例は少なくありません。
その点、親が若いうちに「施設にかける費用」「自宅の売却」などを決定した場合、お子さんは従うしかなく物事がスムーズに進む傾向にあります。そういった意味では、入居する時期はあとになっても、探し始めるのは早めでも問題はないでしょう。一般的な日本人の健康寿命を考えると、75歳前後から何かしらの手伝いが生活の中で必要になります。あくまで目安ですが、そのあたりを目途に老人ホーム見学をスタートするのはおすすめです。
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