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本記事では、海外移住をするメリット・デメリットや必要な手続き、海外移住後の仕事や必要なスキルについて解説します。日本人が比較的移住しやすい国も10ヵ国選んで概要を紹介しているので、海外移住先選びの参考にしてください。

日本では、海外移住をしたいという人が増えています。新型コロナウイルスの影響で海外旅行が少なくなっても、移住希望者数は減少していません。自分らしく生きるために、新天地を目指している人も多いのではないでしょうか。

 

本記事では海外移住をするメリットと気をつけたいこと、移住に必要な手続きや費用、移住後の仕事について紹介します。移住しやすい国、10ヵ国もあわせて紹介しますので、最後までお読みください。

目次
1. 海外移住の定義は?近年の傾向と背景
1.1. 生活の拠点が海外にあれば「海外移住」になる
1.2. 年々「海外移住者」は増加している
1.3. 日本人の海外移住が増え続ける背景
2.【老後や女性1人の海外移住】魅力・メリットは?
2.1. 海外移住全般のメリット
2.2. 老後の海外移住のメリット
2.3. 女性1人で海外移住をするメリット
3.「海外移住はやめとけ」という声も。その理由は?
3.1. 日本より治安が悪いから
3.2. 言葉の壁があるから
4. 海外移住を後悔しないために!チェックすべきポイント
4.1. 治安
4.2. 食文化
4.3. 医療体制
4.4. 物価
4.5. 宗教
4.6. ビザの取得条件
5. 海外移住をする前に!必要な費用と準備を把握しよう
5.1. 海外移住の際に発生する主な費用
5.2. 海外移住前に必要な手続きリスト
6. 海外移住で仕事はどうする?各方法の難易度を紹介
6.1. 海外企業に現地で就職する方法
6.2. 日本企業に就職して海外勤務を狙う方法
6.3. ワーキングホリデー制度を活用する方法
6.4. 場所を選ばないフリーランスになる方法
6.5. 海外で起業する方法
7.【海外移住を叶えやすい仕事】業務内容と必要スキル
7.1. 語学を活かす「翻訳・通訳」
7.2. 世界中で高い需要がある「プログラマー」
7.3. 日本人であることを活かす「日本語教師」
7.4. 人気が高い日本食を提供する「調理師・すし職人」
7.5. 日本人の観光をお手伝いする「ツアーガイド」
8. 海外移住の参考に!日本人が移住しやすい10ヵ国の特徴
8.1. マレーシア
8.2. シンガポール
8.3. タイ
8.4. オーストラリア
8.5. カナダ
8.6. アメリカ合衆国
8.7. フィリピン
8.8. ラトビア
8.9. ポルトガル
8.10. ハワイ
まとめ

1. 海外移住の定義は?近年の傾向と背景

海外移住の定義ってなに?近年の傾向と背景とは
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日本では、年々海外移住をしたいという人が増えています。年齢も若い人からリタイアをされた人までさまざまです。ここでは、よく似たロングステイとの違いや、海外移住が増え続ける背景についてお伝えします。

 

1.1. 生活の拠点が海外にあれば「海外移住」になる

海外移住とは、就労ビザやリタイアメントビザ(年金ビザ)といった査証を取得して、海外を生活の拠点とすることです。

 

似たような言葉にロングステイがありますが、こちらは生活の拠点はあくまで日本で、帰国することを前提にしています。ただし、観光ではなく、現地で生活することを目的とした滞在です。

 

海外移住をして永住権を取得しても、国籍は日本のままなので現地での選挙権はありません。しかし、国によってさまざまな公的サービスを受けることは可能です。勉強したいときに給付型奨学金を受給できる国もあります。

 

1.2. 年々「海外移住者」は増加している

1956年〜1960年の間は、年間1万3,000人〜1万5,000人の海外移住者がいましたが、日本経済の成長とともに少しずつ減少してきました。この時期は農業移住者が多く、家族で移住する傾向がありました。

 

その後、海外移住は減少傾向にありましたが、外務省が発行している「海外在留邦人数推計推移」によると、1986年より徐々に増加傾向にあります。現在は農業による家族での海外移住者ではなく、単身青年の技術者の海外移住が中心です。

 

外務省の統計によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で海外移住者は頭打ちになりましたが、それでも増加しています。

 

ロングステイは2020年の前年比-7.13%、2021年の-2.50%と減少傾向ですが、海外移住は2020年+2.11%、2021年+1.48%とわずかではあるものの増加が続いています。

 

1.3. 日本人の海外移住が増え続ける背景

アメリカの世論調査やコンサルティングを行うギャラップ(Gallup, Inc.)によると、日本は学士以上の海外流出傾向が高いと予想されています。これは、カナダやアメリカといった国々とは逆の傾向です。その背景に何があるのかを見ていきます。

 

1.3.1. 経済的な不安

総務省統計局の統計によると、日本の総人口は減少していますが、65歳以上の高齢者人口は増加しています(2022年9月15日時点推計)。高齢者人口の割合を見ると、29.1%で、世界で最も高いです。

 

日本では少子高齢化が進んでいることから、年金制度をはじめとした社会保障制度を心配する人が増えています。

 

また、平均給与も1986年の年収425万2,000円からほとんど上がっていないことも理由の1つです。

 

こういった経済不安から、日本よりも生活費のかからない海外への移住を考える人が増えています。

 

1.3.2. テレワークの浸透

インターネットの普及で、自宅で仕事をするテレワークが浸透しつつあります。特に新型コロナの影響により増えてきました。雇用されてテレワークをするケースと、自営業でテレワークをするケースがあります。

 

国土交通省の「テレワーク人口実態調査」では、勤務先にテレワーク制度があると答えた人は全体の40%にものぼり、実際にテレワークをしていると答えた人は27.0%でした。特に会社から遠くに住んでいる人に利用者が多く、会社までの通勤時間が1時間30分以上の人たちの56.4%が利用しています。

 

このような遠隔地に住んでテレワークをするという選択肢が増え、海外でテレワークをすることも可能になりつつあります。

 

1.3.3. 世界の一体化の進行

グローバリゼーションが進展し、海外との交流が国内と変わらなくなってきています。以前は映画やCD、DVDなどでしか海外アーティストを知ることができませんでした。しかし、現在ではSNSで海外の文化に簡単に触れることが可能です。

 

また、生の外国語に触れることも容易になり、さまざまな語学学習ができるようになりました。子どもの教育もグローバルな考え方が定着し、海外の大学を目指すだけではなく初等教育から海外でと考える親も増えてきています。

2.【老後や女性1人の海外移住】魅力・メリットは?

【老後や女性1人の海外移住】魅力・メリットは?
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海外移住を考えている人のなかには、年金生活者や単身女性も増えています。どのようなメリットがあるのかを、それぞれの立場から見ていきましょう。

 

  • 海外移住全体
  • 老後の海外移住
  • 女性1人の海外移住

 

2.1. 海外移住全般のメリット

本項では、海外移住全般におけるメリットを3つ紹介します。

 

2.1.1. 生活費を抑えやすい

日本より物価の低い国に住めば生活費を抑えることができます。物価に関する情報は、各地域の物価が詳細にわかるサイトNUMBEOの利用がおすすめです。このサイトによると、日本の生活費は世界第28位でスウェーデンやベルギーと同じ程度です。

 

ポーランドやマレーシア、ベトナムなど物価の低い国を移住先に選べば、生活費を半分近くに抑えることができます。さらにNUMBEOでは、都市ごとの物価を調べたり、住居の賃料やレストランの食事といった、項目ごとの目安料金も確認したりできます。

 

2.1.2. 気候が過ごしやすい

世界各地の気候を確認して、過ごしやすい場所を選ぶことも可能です。年間を通して気候の変化が少なく、あまり気温の差がない場所に住めば、洋服の種類も少なくてすみます。また、暖房器具が不要な地域なら、光熱費も少なくてすむでしょう。

 

気温が高くても、海のそばなど地形によっては過ごしやすい場所もあります。湿気も重要なポイントです。気温が30度でも、過ごしやすい場所を選ぶことが可能です。

 

また、生態系が異なる場所に移住すると、花粉症の原因となる植物がないため花粉症に悩まされることもなくなるでしょう。年間を通して花粉症に悩まされず快適に過ごせることは海外移住のメリットです。

 

2.1.3. 自分自身の成長に繋がる

外国人として生活することは、たやすいことではありません。語学に自信のある人でも習慣や価値観の違いで戸惑うこともあります。

 

日常品を購入するだけでも、どこでどのように買えばいいのか最初は迷ってしまうでしょう。場合によっては今までの常識が覆されることもあります。

 

移住した場所のやり方を知ることで少しずつ適応力がついていき、柔軟性のある思考を持つようになるでしょう。そういったひとつひとつの経験が、自分自身を成長させ新しい自分との出会いにも繋がります。

 

2.2. 老後の海外移住のメリット

仕事や家事、子育てから解放されて自由になった老後を、海外でゆっくり過ごしていきたいと考えている人も多いでしょう。老後の海外移住のメリットは、どのようなものがあるのかを紹介します。

 

2.2.1. 資金に余裕を持って暮らせる

生活費を抑えられる国に移住すれば、資金に余裕を持って暮らせます。日本では年金だけで生活できず、働き続けなければならない人も多いです。2019年には金融庁の金融新議会の報告書により、「老後は2,000万円必要」という言葉がメディアで取り上げられたことを覚えている人も多いでしょう。

 

海外に住めば年金のみで生活できるだけでなく、貯蓄や贅沢なことにお金を使えます。

 

2.2.2. 新しい人生を始められる

老後に海外移住すると、今までの生活を完全にリセットして新しい人生を始めることができます。新しい国では、新しい出会いや新しい体験、新しい住居とさまざまな初めての経験が待っています。

 

日本に住んでいると、完全に新しい人生を始めることは困難です。また、生活費に余裕のない暮らしをしていると、新しい体験を始めたくても始められません。

 

日本にいると周りの目も気になってしまい、「この歳で」とためらいがちです。海外なら人目も気にせず、どんどんチャレンジしていけるでしょう。

 

2.3. 女性1人で海外移住をするメリット

女性1人が海外移住する場合、フェミニズムの思想が浸透している先進国を選べば、自分の能力を100%活かして仕事ができます。女性だからといって我慢することもありません。「女性は出産で休む可能性がある」という理由で、重要な仕事やスポットから外されることもないでしょう。

 

また、出産や育児をする時期の休暇や助成金といった法的なサポートも万全なので、ストレスも少なくてすみます。男女同権の思想を持った人が多く、自立していることをポジティブに捉えてもらえることもメリットです。

3.「海外移住はやめとけ」という声も。その理由は?

「海外移住はやめとけ」という声も。その理由は?
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もちろん、海外移住にはデメリットもあります。海外移住で失敗した人もいることから、やめたほうがいいという声もあります。その理由を知っておくと、移住先の決定や準備をする際に参考になるでしょう。

 

3.1. 日本より治安が悪いから

東京のような大都会で女性が夜間に1人で歩いていても問題ない国は、世界でもほとんどありません。日本は世界でも例外といってもいいほど安全な国です。日本と比較すれば、海外移住先がどこであっても治安が悪いところばかりです。

 

安全な国で育った日本人は、スマホを手に持って歩いたり、ポケットに財布など貴重品を入れたりしているので、ひったくりのターゲットになりがちです。各国の日本大使館は在住邦人に注意を呼びかけています。

 

しかし、危険なエリアやひったくりに遭わないためのルールを知れば、安全に過ごせるようになることも多いです。

 

3.2. 言葉の壁があるから

旅行で行く観光地では英語が通じることがほとんどです。しかし、実際に住むとなると、現地の言葉を知っておかないと買い物をするだけでも大変です。近所付き合いでも語学力が必要になってくるでしょう。

 

言葉が通じないと生活していて孤立しやすく、ストレスが溜まってしまいます。海外移住を考えている国があれば、現地の言語を学ぶことは必須です。少なくとも基本的な会話ができるレベルの語学力をつけておきましょう。

 

もちろん、事前に学んでいても実際に住んでみると言葉が通じないこともあります。しかし、恐れずにコミュニケーションを取るようにしていけば、少しずつ言葉がわかるようになるでしょう。

4. 海外移住を後悔しないために!チェックすべきポイント

海外移住を後悔しないために!チェックすべきポイント
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海外移住をする前に現地の状況を把握しておくことは大切です。スムーズに海外での生活をスタートするために、事前にチェックすべき点があります。順を追って説明するので参考にしてください。

 

4.1. 治安

治安は日本と比較すれば、どの国も安全とは言い切れません。しかし、同じ都市のなかでも危険なエリアと安全なエリアがあります。移住前にしっかりリサーチをしておくことが大切です。

 

住居を決めるときも家賃が安いからというだけで選ばずに、治安状況や交通手段をチェックし、夜でも帰宅に問題ないかどうかを確認しましょう。国によっては治安の悪いエリアに住むと、隣人が問題を抱えていることもあります。

 

事前にリサーチしておくと快適な生活が送れるでしょう。

 

4.2. 食文化

各国には独自の食文化があります。スパイスが大量に使われていたり、油を大量に使ったものが主流だったりと、海外での食生活を苦痛に感じることがあるかもしれません。

 

旅行の際に食べるだけならおいしいと感じる食事でも、毎日のこととなるとストレスになる人も多くいます。

 

簡単な料理なら自炊できるようになっていると安心です。食材が手に入るかどうかも調べておきましょう。日本製の調味料は売っていても高価であることがほとんどです。住みたい国に住んでいる日本人に、どのようにしているのかをSNSなどで確認してもいいでしょう。

 

4.3. 医療体制

今まで病院にかかることもなく健康に過ごしていた人でも、突然体調を崩したり事故にあったりする可能性もあります。移住先の医療体制がどうなっているかを確認しておくと安心できます。

 

外国語で体調の悪さを説明することは滅多にないので、日常会話程度は大丈夫な人でも説明が難しいようです。

 

ヨーロッパでは、ヨーロッパ在住の日本人医師が欧州医師会を結成し、オンラインで相談に乗っています。また、日本人医師が近くにいれば受診も可能です。

 

日本人医師がいない場所でも英語での受診が可能な病院もあるので、事前に確認しておくと安心です。

 

4.4. 物価

海外移住で国を選ぶ際には、物価を確認することが大切です。特に年金やテレワークなどでの収入で生活を考えている人は、確認しておきましょう。

 

現地で仕事を見つけられるのであれば、物価に見合った収入が期待できるでしょう。しかし、日本からの収入のみで生活するのであれば、現地の一般的な収入や物価を確認することが必須です。

 

外国人は住居を購入できなかったり、借りられなかったりすることもあります。インターネットで物価の情報を得るだけではなく、実際に住んでいる人の情報も重要です。

 

4.5. 宗教

日本に住んでいると特に宗教を意識することがありませんが、海外では宗教が重要な地位を占める国も存在します。現地の宗教を知って、服装や食べ物などに気をつけるようにしましょう。

 

たとえばイスラム教圏内では、ラマダンという宗教行事があります。ラマダンの時期は屋外で喫煙や飲食はしないようにすることが重要です。

 

移住した国の宗教の知識をもち、行事や習慣を尊重することは大切です。否定的な発言も慎みましょう。

 

4.6. ビザの取得条件

海外移住では居住許可が必要です。居住許可は査証、またはビザと呼ばれています。年金生活者のリタイアメントビザ、仕事をするための就労ビザ、ワーキングホリデービザ、学生ビザなどさまざまです。

 

国によって条件が異なるので、日本にある各国大使館でビザ取得に必要な条件を確認してください。

 

たとえばリタイアメントビザは、国によって銀行の残高や年金額など厳しく条件を設定しています。ビザ取得が難しい国もあり、取得可能な国でも時間がかかるので、できるだけ早く情報を収集しておきましょう。

5. 海外移住をする前に!必要な費用と準備を把握しよう

海外移住をする前に!必要な費用と準備を把握しよう
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海外移住費用を事前に確認しましょう。初期費用が高額すぎると、どんなに行きたくても行けないかもしれません。事前にどのくらいの費用が必要なのかを把握しておくことが必要です。ビザの種類や移住国によっては、銀行の残高証明も必要だということも忘れないようにしてください。

 

5.1. 海外移住の際に発生する主な費用

海外移住に必要な費用は主に次の4つです。

 

  • 渡航費用
  • 引っ越し費用
  • ビザ取得費用
  • 下見のための費用

 

ビザ取得のためには、移住する国の大使館に少なくとも2度は行く必要があります。地方に住んでいる人は交通費と宿泊費も考えておきましょう。ビザ取得の要件として、銀行に決まった額の残高が必要な場合もあります。

 

また、ビザ申請をビザコンサルティングといった代行業者に依頼する場合は、料金の確認が必要です。

 

引っ越し費用は、現在の住居を引き払うのであれば必要になります。そのままにするなら、毎年支払う固定資産税などの用意をしておきましょう。

 

現地で住む場所を確保する際の費用も国によって異なります。住居を借りるときに保証金をどのくらい払うのか、住居には家具や電化製品はついているのかを確認しましょう。

 

5.2. 海外移住前に必要な手続きリスト

海外移住前に必要な手続きをリストにしました。漏れがないように3ヵ月前から少しずつ準備しましょう。

 

  • 日本で住んでいる住居の退去(賃貸なら退去手続き、持ち家なら固定資産税などの用意)
  • フリーランスや会社経営者なら税務手続き
  • 郵便転送手続き(実家などに転送。預かりサービスも月1,000円〜)
  • 海外転出届の提出(国民年金は任意継続可能ですが、提出しなければ支払い義務が続きます)
  • 海外保険に加入(国によってビザ申請の要件でもある)
  • クレジットカードやデビットカードなどの用意(有効期限が迫っていれば再発行してもらう)
  • 車や荷物の処分(買取サービスを利用する)
  • 予防接種(国によって必要)
  • 国内のライフライン・通信(スマートフォン・Wi-Fi)の解約
  • 滞在先の住居の申し込み
  • 荷物の郵送(大量の荷物を持っていくなら国際引っ越しサービスを利用すると、関税などの面倒な手続きを任せられる)
  • リタイアメント移住の人は年金の受け取り方を決める

 

年金を受け取る方法は、日本の銀行口座からデビットカードで受け取る方法と、現地の銀行に振り込んでもらう方法があります。銀行口座のデビットカードは有効期限があるので、受け取りができない場合は現地の銀行への振り込みが確実です。

6. 海外移住で仕事はどうする?各方法の難易度を紹介

海外移住で仕事はどうする?各方法の難易度を紹介
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海外移住先で就職することは難しいのでしょうか。生活費を稼ぐためにどのようなことができるのか、また難易度はどのくらいなのかを紹介します。

 

6.1. 海外企業に現地で就職する方法

現地企業に就職するには、すでに就労ビザを取得していることが条件です。企業によっては、就職したあとで就労ビザ取得をサポートしてくれる場合もあります。しかし、企業としては最初からビザを持っている人を優先するほうが普通です。

 

よほど特殊技能を持っているスキルの高い人以外は、就労ビザがないと現地企業への就職は難しいでしょう。

 

最近では移民の増加が原因で、就労ビザの取得は難しい状況です。海外留学をして、そこから就職に結びつける方法もあります。現地の大学・大学院や専門学校に通うとスキルが得られるだけではなく、語学力も向上します。

 

6.2. 日本企業に就職して海外勤務を狙う方法

海外支社を持つ日本企業に就職して、海外支社への転勤を狙うのも1つの方法です。語学力の高さや違う環境での柔軟性、その他のスキルの高さをアピールして海外支社への転勤を目指します。

 

もちろん、入社してすぐに海外転勤になるわけではありません。少なくとも3年程度は待つ必要があるので、長期計画で海外移住を目指す人におすすめの方法です。

 

海外支社で働きながら、ヘッドハンティングにより海外企業へ転職するという人もいます。

 

6.3. ワーキングホリデー制度を活用する方法

ワーキングホリデーは、18歳〜30歳(ただしオーストラリア、カナダ、韓国は18〜25歳)の人が就労許可を受けて、1年間提携国に滞在する制度です。2022年現在、ワーキングホリデーで行ける国は全部で38ヵ国あり、ヨーロッパ各国やニュージーランド、オーストラリア、チリ、アルゼンチンなどから選べます。

 

ワーキングホリデーで滞在しても、正社員契約が結べるわけではありません。しかし、一度は海外で仕事をしたという経験から、海外での就職がしやすくなる可能性があります。

 

6.4. 場所を選ばないフリーランスになる方法

フリーランスとは組織に従属せずに、独立して仕事をしている人のことです。職種によっては海外でも十分に仕事ができます。

 

  • ライター(サイトコンテンツ作成)
  • WEBデザイン
  • バイヤー

 

海外移住前に、フリーランスでどのくらい稼げるのか、副業として始めておくと安心です。

 

バイヤーは、海外在住であることを活かして、日本で手に入りにくいものを販売して利益を上げる仕事です。日本でフリマサイトなどで販売した経験があると、海外でさらに売上げを伸ばすことができるでしょう。

 

6.5. 海外で起業する方法

日本人が誠実でおもてなしの心を持っているということは、海外でも有名です。日本人というだけで信頼され、顧客を獲得できる可能性があります。特に、日本で起業している人は、海外進出を考えることも可能です。

 

また、海外に住んでいることを活かして、日本人向けのサービスを提供してもよいでしょう。海外留学のサポートや旅行の案内などのサービスを提供する事業です。事業を始めることで就業ビザを獲得することも可能です。

7.【海外移住を叶えやすい仕事】業務内容と必要スキル

【海外移住を叶えやすい仕事】業務内容と必要スキル
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海外移住先でどのような仕事ができるのでしょうか。本項では、比較的始めやすい仕事と、仕事を成功させるために必要なスキルを紹介します。

 

7.1. 語学を活かす「翻訳・通訳」

翻訳や通訳は、語学力を活かした仕事の定番です。特に医療通訳はニーズがあります。海外に在住して日常的な会話ができる人でも、病院での説明は専門用語も多く不安になるものです。病院で不安な人をサポートする医療通訳は、医療に関する知識と語学力が必要ですが、特に資格は不要です。

 

また、翻訳の仕事は、日本への輸出を考えている企業から仕事の依頼が入ってくることがあります。ELEなど語学レベルを証明するものがあれば有利です。

 

7.2. 世界中で高い需要がある「プログラマー」

プログラマーはフリーランスとしても働け、スキルの高さによっては就職も可能です。プログラマーとして海外移住するには次の方法があります。

 

  • 海外移住後、現地でプログラマーとして就職
  • 海外移住後、フリーランスのプログラマーになる
  • 日本で企業の海外要因として就職し海外転勤
  • 海外移住後、現地の日系企業のプログラマーになる

 

日本である程度の経験を積んでおくことが大切です。

 

7.3. 日本人であることを活かす「日本語教師」

日本語を習いたいという人は、世界各地で増えています。日本語教師資格は、公的機関で働く場合には必要です。語学学校で働く場合は、国によって学士であることが必要です。

 

海外で日本語教師として働くには、さまざまな方法があります。

 

  • 海外青年協力隊で日本語教師として派遣
  • アメリカ合衆国で義務教育機関の日本語教育のアシスタントティーチャー
  • 国際交流基金日本語パートナーズ事業部によりパートナーズとして派遣
  • 現地で語学学校に就職
  • 現地で個人レッスン

 

7.4. 人気が高い日本食を提供する「調理師・すし職人」

世界中で人気のある日本食レストランでは、随時調理師を募集しています。海外での調理師・すし職人の求人サイトもあるので、参考にしてください。

 

求人には「コミュニケーションできる程度の英語力」「語学力不問」といった条件が提示されています。語学力はあまり重要視されていません。

 

調理師の資格が不要な仕事も多いですが、ビザ取得のために調理師免許が必要な国もあります。国によっては高額な収入も夢ではないので、調理師免許を取得してから海外移住をしてもいいかもしれません。

 

7.5. 日本人の観光をお手伝いする「ツアーガイド」

ツアーガイドは、日本の旅行会社と契約して、現地で日本人観光客の観光ツアーのサポートをする仕事です。日本の旅行会社にサポートしてもらい、現地での就労ビザを獲得します。

 

日本の旅行会社と契約していても給料は現地の物価に合わせて設定されるため、日本のような給料にはならないでしょう。しかし、反対に物価の高いヨーロッパなら、高額になる可能性があります。

 

日本人観光客が相手なので説明は日本語ですが、バスの運転手や関係者と会話する必要があるので最低限の現地語は必要です。

 

ツアーガイドの資格は国によって必要なケースもあるので確認しましょう。

8. 海外移住の参考に!日本人が移住しやすい10ヵ国の特徴

海外移住の参考に!日本人が移住しやすい10ヵ国の特徴
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ここでは、日本人が移住しやすい国を10ヵ国(9ヵ国+ハワイ)選んで概要を紹介します。いずれの国も親日家が多く、治安も比較的良好な国ばかりです。もちろんエリアによって住みやすさは異なるので、移住前にしっかりリサーチしてください。

 

8.1. マレーシア

首都

クアラルンプール

言語

マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語

宗教

イスラム教(連邦の宗教)(61.3%)、

仏教、キリスト教、ヒンドゥー教、儒教・道教等、その他

通貨

リンギット(RM)

1RM=31.72円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

1,588.45 RM

平均サラリー

3,828.37 RM

日本語で受診できる病院

あり(クアラルンプール、ペナン、ジョホールバル)

英語で受診できる病院

あり

 

マレー半島の大半を占めるマレーシアは、海外移住の人気国です。気温は24度から32度で常夏ですが、夜間に涼しくなります。雨季は10月から2月です。

 

8.2. シンガポール

首都

シンガポール

言語

国語はマレー語。

公用語として英語、中国語、マレー語、タミール語

宗教

仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンズー教

通貨

シンガポールドル(S$)

1S$=97.6972円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

3,482.61 S$

平均サラリー

6,097.10 S$

日本語で受診できる病院

日系病院が5院

英語で受診できる病院

あり

 

シンガポールは清潔で安全な都市国家です。しかし、生活費は比較的高額で、リタイアメントビザは発行していません。住むとすれば、就労ビザを取って仕事をするための移住となります。

 

8.3. タイ

首都

バンコク

言語

タイ語

宗教

大半が仏教、約5%のイスラム教

通貨

バーツ(฿)

1฿=3.91円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

13,531.09 ฿

平均サラリー

18,338.55 ฿

日本語で受診できる病院

あり(チェンマイ、プーケット)

英語で受診できる病院

あり

 

タイは熱帯性モンスーン気候あるいはサバナ気候に属し、雨季と乾季があります。1年を通して暑いので、熱中症にならないように気をつけましょう。タイ料理は日本人にも人気があります。

 

8.4. オーストラリア

首都

キャンベラ

言語

英語

宗教

キリスト教52%、無宗教30%

通貨

オーストラリアドル(A$)

1A$=93.64 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

1,869.24 A$

平均サラリー

5,945.90 A$

日本語で受診できる病院

なし

英語で受診できる病院

あり

 

オーストラリアは、壮大な自然環境を持つ先進国です。日本との時差がないため移動は快適ですが、南半球にあるため季節は日本と反対です。日本が冬の時期は夏にあたります。

 

8.5. カナダ

首都

オタワ

言語

英語、フランス語が公用語

宗教

67.3%がキリスト教徒、23.9%が無宗教

通貨

カナダドル(C$)

1C$=108.67 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

1,575.95 C$

平均サラリー

4,196.40 C$

日本語で受診できる病院

あり(トロント、モントリオール)

英語で受診できる病院

あり

 

カナダは、冬の過酷な寒さに覚悟が必要ですが、四季があり美しい風景を楽しめます。湿度も低いため、夏は過ごしやすい気候です。

 

8.6. アメリカ合衆国

首都

ワシントンD.C.

言語

英語(法律で決められていない)

宗教

信教の自由を憲法で保障、主にキリスト教

通貨

ドル($)

1$=144.94 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

1,670.73 $

平均サラリー

4,105.35 $

日本語で受診できる病院

あり

(ワシントンD.C.、ニューヨーク、ロサンゼルス周辺に多数)

英語で受診できる病院

あり

 

アメリカ合衆国は広大で、各エリアごとに気候が異なります。マイアミのような熱帯地域もある一方、カナダと接するミネソタ州などは極寒地域です。医療費は高額で、飛行機で帰国したほうが安くなる場合もあるほどです。

 

8.7. フィリピン

首都

マニラ

言語

国語はフィリピノ語、公用語はフィリピノ語及び英語

宗教

ASEAN唯一のキリスト教国。

国民の83%がカトリック、その他のキリスト教、イスラム教

通貨

フィリピン ペソ(PHP)

1PHP=2.54 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

18,772.69 P

最低サラリー

16,399.74 P

日本語で受診できる病院

あり(マニラ、セブ)

英語で受診できる病院

基本的に英語が通じる

 

フィリピンは7,000を超える島が集まってできた国です。気候は熱帯モンスーン気候帯で、1年を通して高温多湿なため、ほぼ年中同じ服装で過ごせます。

 

8.8. ラトビア

首都

リガ

言語

ラトビア語

宗教

プロテスタント(ルター派)、カトリック、ロシア正教

通貨

ユーロ(€)

1€=146.49 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

706.25 €

平均サラリー

940.13 €

日本語で受診できる病院

なし

英語で受診できる病院

基本的に英語が通じるが、通訳同伴を推奨

 

ラトビアはバルト3国の1つで、バルト海に流れる暖流の影響で比較的温暖です。しかし、冬にはマイナス20度以下になることもあります。

 

8.9. ポルトガル

首都

リスボン

言語

ポルトガル語

宗教

カトリックが多い

通貨

ユーロ(€)

1€=146.49 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

706.25 €

平均サラリー

980.77 €

日本語で受診できる病院

なし

英語で受診できる病院

あり(リスボン、ポルト、ファーロなど)

 

ポルトガルはヨーロッパの年金生活者に人気の国です。夏は30度を超える日が続きますが、湿度が低いので日本の夏より過ごしやすいです。冬は暖流と偏西風の影響で、厳しい寒さはありません。

 

8.10. ハワイ

首都

ホノルル

言語

英語

宗教

キリスト教のほか、日系宗教がある

通貨

ユーロ(€)

1€=146.49 円(2022年10月20日時点)

1LDKの目安賃料

706.25 €

平均サラリー

980.77 €

日本語で受診できる病院

多数(日系生活情報誌・日系電話帳を参照)

英語で受診できる病院

あり

 

ハワイは日本でももっとも馴染みのあるリゾート地です。日本国領事館がホノルルにあるので、困ったときはすぐに相談できます。ただし、他のアメリカ合衆国の地域同様、医療費が高額な点は注意が必要です。

まとめ

海外移住を希望する人が増えている理由や移住するにあたっての準備、注意したい点を紹介しました。海外で仕事をしたいと考えている人、老後を過ごしたい人、それぞれの目的に合わせて、海外移住先を見つけてください。

 

紹介したおすすめの国以外にも、住みやすい場所は世界中にたくさんあります。現在はネットで情報を獲得しやすいので、じっくり比較してください。決定する前にショートステイするのもおすすめです。

 

良い点だけでなく、悪い点もしっかりと見極めて選んでください。

 

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