(※写真はイメージです/PIXTA)

偏差値や倍率の高い大学へ進学するために避けては通れない勉強。しかし、大人になってからも社会的役割や環境、抱く志に応じて学習しなければならないシーンはおとずれます。我々の人生で避けては通れない勉強を効率よく行う方法や、勉強そのものの捉え方について、ほぼ独学で東京医科歯科大学医学部医学科に現役合格した藤白りり氏が、著書の『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から詳しく解説します。

大きい目標を、課題ベースの現実的な目標に落とし込む

将来や未来の「なりたいイメージ」や、「レベル高めの憧れの大学」は毎日の勉強をがんばるモチベーションになってくれます。しかし、それだけでは現実的な対策が間に合わなくなりがちです。そこで、課題ベースでの現実的な目標も設定しておきましょう。「いつまでにこの問題集をやる」など、ペースメーカーとしての役割を果たしてもらうためです。

 

ただし、あまりに細かい目標は立てるだけで満足してしまったり、思い通りに進まずイライラしたりしがちです。大まかに立て、それを指標として月・週・日ごとの勉強量を調整していくのがおすすめです。

 

志望校のレベルや個人の状況によって変わってくるとは思いますが、それなりの難関校を目指すなら「二次試験で使う主要科目の受験範囲」を、高3の夏までにひと通り勉強し終えておくのが理想です。なぜなら、高3の7・8月の夏休み期間で苦手分野の克服に取り組みたいからです。

 

その下地として、苦手分野を明確にするためにも高3の夏までにとりあえず受験範囲全体を把握しておくと安心です。まだ高3になっていない人は、まずはこの目安に沿って「いつまでに○○をする」の現実的な目標を立ててみましょう。国公立の学校では高3の夏までに3年間分の授業は終わりませんので自学が必要になります。

 

もし、現時点で既に高3の夏を過ぎていたら、もはや一刻の猶予もないと考え、とにかく1日でも早く「二次試験で使う主要科目の範囲」を学ぶための自学スケジュールを考えましょう。

「学年で何位にいれば合格できるか」を確認しよう

そのほか、「自分の志望校に合格するには学年で何位までに入っておくべきか」や、志望校に合格した先輩の話やネットで「いつまでに何をやっておくべきか」を確認し、それを目標に設定するのも有効です。私も中学生の頃から「学年で5番以内に入る」を目標に定め、身近な指標として日々の勉強のペースメーカーにしていました。

 

受験は対人勝負ではないですが、日々のモチベーションとしてライバルをつくることは大いに有効です。

 

藤白 りり

東京医科歯科大学医学部医学科 学生

 

本連載は、藤白りり氏の著書『いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法』(KADOKAWA)から一部を抜粋し、再構成したものです。

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

いつも気分よく集中できる 「必要なことだけ」勉強法

藤白 りり

KADOKAWA

夢は大きく、勉強はコンパクトに。ノイズはぜんぶ「やる気」に変えよう! SNS総フォロワー数20万人超の現役医大生・藤白りりによる初の著書! 受験生時代、塾にほとんど通わずに独学で医学部に現役合格した、「ムリなくムダ…

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