相続財産のなかに株式がある場合
相続財産のなかに「株式」がある場合、どのように相続手続きを進めたらよいのでしょうか? まず、株式には、大きく上場株式と非上場株式の2種類があります。
■上場株式
上場株式とは、証券取引所で売買される株式のことをいいます。市場で売買されるため、取引価格が日々変動します。
■非上場株式
非上場株式とは、証券取引所で売買されていない株式のことをいいます。市場で売買されないため、市場価格はありません。中小企業では、非上場株式であることがほとんどです。
上場株式・非上場株式が相続財産のなかにある場合は、相続人が当該株式を承継することになりますので、株式の相続手続きが必要になります。ここでは、株式の相続手続きについて、ポイントや注意点等を解説していきます。
相続財産に株式があるか確認する方法
まずは、相続財産のなかに株式があるかないかを確認する方法について、解説いたします。
■上場株式の場合
・証券会社から定期的に届く、残高報告書や取引状況報告書を確認する
・被相続人の通帳に、証券会社の口座から振り込みがあれば、当該証券会社に被相続人の口座や取引が無いかを確認する
・証券保管振替機構(ほふり)に調査依頼をする貸金庫や書斎などに現物の株券が無いか確認する
・証券会社に取引口座が無いか確認する
・株主総会招集通知等が無いか確認する
被相続人の株式の取引について、相続人がほとんど把握できていない場合は、専門家に依頼をして、株式の有無を調査してもらうとよいでしょう。
■非上場株式の場合
・会社の法人税申告書の別表2(株主の記載がある部分)を確認する
・貸金庫や書斎などに現物の株券が無いか確認する
・株主総会の招集通知等の書面が届いていないか確認する
非上場株式については、被相続人が経営・従事していた会社以外の株式の場合は、相続人での調査は非常に難しいです。できる限り、被相続人の生前に非上場株式の有無を確認しておくようにしましょう。
注目のセミナー情報
【減価償却】11月20日(水)開催
<今年の節税対策にも!>
経営者なら知っておきたい
今が旬の「暗号資産のマイニング」活用術
【国内不動産】11月20日(水)開催
高所得ビジネスマンのための「本気の節税スキーム」
百戦錬磨のプロが教える
実情に合わせたフレキシブルな節税術