理想の場所を見つけたはずがコロナ禍で状況が一転!
【富裕層のための高級老人ホーム特集】
施設情報、サービス・設備ランキング、コラム記事など充実のラインナップ>>>
※外部サイトに遷移します
入居したのは2019年の9月。当初は家族が毎週末会いに来てくれて、寂しさを感じることはありませんでした。老人ホームで開催されるイベントに孫も参加して楽しそうにしてくれて、そのときに写真やビデオを部屋で見るのが日課になっているほどでした。
ところが2020年、新型コロナウイルスの流行が始まります。尾野さんの入居する老人ホームは「安心安全」を強く打ち出しており、対応は迅速でした。家族であっても面会は禁止。入居者は通院以外、ほぼ外出できなくなりました。買い物は職員が変わって行うか、宅配サービスを利用するように。
社会全体のことですから我慢しなければとは思いましたが、老人ホームの庭を散歩するのも時間と場所を決められ、自由に散策することは許されません。本や洋服など、自分の目で見て買い物したいものがあってもかないません。ストレスは溜まる一方です。老人ホーム内でもクラスターを防ぐために、入居者同士の交わりが可能な限り制限されていきました。
会えない寂しさを紛らわすためにと、娘たちがタブレットを購入し映像つきで通話できるようにしてくれました。しかし画面越しの対面では、余計に寂しさは増すばかり。ふさぎ込む日々がつづき、尾野さんは次第にベッドから起き上がるのがつらく、食事が喉を通らなくなったといいます。医師からは「軽いうつ状態」と診断されてしまったそうです。
未曽有の危機…各施設は工夫と努力を惜しまなかった
【富裕層のための高級老人ホーム特集】
施設情報、サービス・設備ランキング、コラム記事など充実のラインナップ>>>
※外部サイトに遷移します
コロナ禍から丸3年が経とうとしています。入居者を守るための厳しい面会・外出制限は、かえって生活の質を下げている一面もありました。そのようななか、苦しまれた入居者もいたことでしょう。最近ではどの施設でも徹底した感染対策をしながら、コロナと共生する努力がされています。尾野さんの施設でも、適宜、条件付きではありますが面会や外出が許可されるようになり、笑顔が戻ってきたといいます。
「自分に合っている」と判断して入所した老人ホームでも、施設長や運営会社の考え方によって緊急時の対応は大きく変わります。今回のコロナ禍では、人数、回数、時間などを限定して面会を許可したり、テレビ電話を職員が操作して通話できるようにしていたり、外出や外泊も適宜検査をしながら実施したりと、各施設、工夫と努力を惜しみませんでした。
ただ難しい判断の連続でしたので、制限の緩和などのタイミングは、施設によって差が生じたようです。緊急時の対応、そして考え方も老人ホーム選びの重要なポイントとなることは間違いないでしょう。
脇 俊介
MY介護の広場 老人ホームを探す マネジャー
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】