「実家を頼む」との父の遺言を守り、実家を大事に管理してきたタレントの松本明子氏。「実家じまい」を決意するまでにつぎ込んだ維持費は約1800万円にものぼりました。しかし、実家の買取査定を受けた際、松本氏は絶句したといいます。みていきましょう。

テレビ番組をきっかけに「実家じまい」を決断

実家をリフォームして4年ほどした2015年、実家の空き家問題を抱える芸能人を特集した「私の何がイケないの?」(TBS)という番組に出演しました。放置された空き家は倒壊の危険があるだけでなく、放火のターゲットにされたり、大麻の栽培に利用されたりするなど、犯罪の温床にもなります。

 

このため前年の2014年には周囲に危険を及ぼす可能性のある空き家の所有者には固定資産税を最大6倍にする「空き家対策特別措置法」が施行されています。

 

当時は急増する空き家と、それにともなうトラブルに世間の注目が集まり、メディアも盛んに取り上げるようになった時期でした。

 

出演者の中に空き家の売却を考える方もいましたが、私の場合はリフォームをして間がなかったこともあって、そのときはまだ実家じまいは考えていませんでした。番組内では専門家の方に空き家管理のコツなどを伝授していただきました。

 

私が本格的に実家じまいを考えるようになったのは、それから1年余りあとのこと。2017年1月に「クローズアップ現代+」(NHK)に出演したのがきっかけでした。テーマは実家の片づけ。物だらけにしておくと、あとでどれだけ子どもや孫が苦労するか、収録に参加してよくわかりました。

 

そして思ったのです。実家の維持にはお金も時間も体力も必要。いざというときの避難場所にするつもりでリフォームまでしたけれど、このまま実家を維持すれば、将来、高松に縁もゆかりもない子どもや孫たちに私と同じ苦労をかけることになる。それだけは避けたい。

 

だとすれば、父の言葉は重いけれど、やっぱり実家じまいをするしかない、と。

 

母が亡くなって10年。節目の年であったことも、そうした気持ちにさせたのかもしれま せん。実家に翻弄されているのを見ていた主人や義母が、「もう手放してもいいのでは?」と言ってくれたことも踏ん切りをつける後押しになりました。

 

でも、いざ実家じまいをすると言っても、築45年の家をそう簡単に売ったり、貸したりできるはずがありません。しかも高松の郊外です。どうしたものかと思い、マネージャーさんに相談したところ、逆に「これ仕事にしていいですか。明子さんの実家じまいの過程を追いかける番組ができないか、放送局に話してみます」と提案されました。

 

テレビでやれば、実家に興味を持つ人が現われるかも……。そう思い、「お願いします!」と即答しました。

 

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    ※本連載は、松本明子氏の著書『実家じまい終わらせました! 大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)から一部を抜粋し、再編集したものです。

    実家じまい終わらせました! 大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方

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    松本 明子

    祥伝社

    数十年前に建てたマイホーム。現在は子が独立し、故郷に親御さんだけが住み続けているという方がほとんどなのではないでしょうか。ゆくゆくは実家に住む人が誰もいなくなってしまうのは予想できるけれど、日々の忙しい生活でと…

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