ゼロ円の空き家は交渉の末に「作りあげる」
■ゼロ円の家は探しても見つからない
空き家の探し方について紹介しましょう。
「どうやってゼロ円の一軒家を探せばいいのでしょうか?」という質問をよくもらいます。一般の不動産投資家が利用しているSUUMOやアットホームなどの物件情報サイトをいくら探しても、見つけることはまずできません。
ゼロ円物件は最初からゼロ円なのではなく、数百万円の物件を交渉してゼロ円、あるいはゼロ円をマイナスにするものだからです。
今では専門のマッチングサイトもあるので、探して見つけることも不可能ではありません。しかし私たちがお伝えしている投資手法では、価値のある家を大幅な指値をしてゼロ円にすることがポイントです。
したがって、ゼロ円の一軒家の探し方としては、「探す」という表現は正確ではなく、「作りあげる」といったほうが正しいといえます。
■ゼロ円の家を作る7つのステップ
それでは、どのようにゼロ円物件を作りあげたらいいのか、一通りの流れをザッとお伝えしてから詳しい解説に移りたいと思います。
まずは、主にインターネットを使って物件を検索して、気になった物件への問い合わせをします。その後、内覧をして部屋をチェックします。そこから交渉をして、希望どおりの値段に指値ができたら、売買契約に進みます。
契約をしたら決済(お金の支払い)と引き渡し(鍵の受け取り)をして、最後にその物件を自分の名義に書き換える手続きとして、所有権移転登記を行います。
■空き家の探し方は5種類
続いて、インターネットを使った物件検索について掘り下げます。どうやってゼロ円ゲットを作りあげられる物件を見つければいいのでしょうか。
具体的には、5つの方法があります。それぞれ解説していきましょう。
① ポータルサイトを活用する
ポータルサイトは、SUUMO、アットホーム、ホームズ、投資系では楽待、健美家などが挙げられます。
私たちも、こうした一般的なサイトで探しています。たとえば不動産業者しか見ることができない「レインズ」を無理やり利用して探す必要はありません。ネットで一般公開されている情報からだけでも、ゼロ円物件は十分ゲットできます。
ただ、探し方にはちょっとしたコツがあります。その一例を紹介します。私たちは、売主が「価値が低い」と思っている物件を探しています。そこで狙い目なのが「古家付き土地」 です。
古家付き土地とは、すでに建物が立っているものの、「建物の価値はゼロ」と売主もしくは仲介会社が見なし、土地の価値だけで値段が付いている物件です。
価値がないといっても、そう思っているのはあくまで売主または仲介会社であり、しっかり調べたら実は十分に価値があるケースも少なくないのです。
実際、古家付き土地として50万円で売られていた空き家を少し手直しして、入居者を付けたところ数年後に450万円で売却できた事例もあります。
ポータルサイトで探すなら、普通に「一軒家(戸建て)」で検索するのではなく、条件を「古家付き土地」に絞りましょう。
建物を再生・リフォームするコストについても、売主が計算する価格よりも私たちが実践している価格のほうが格段に安いです。
たとえば、不動産取引に詳しくない売主がとった見積もりが「リフォームで100万円、解体したら200万円」だったとしても、私たちなら「リフォームせずに掃除だけで貸せる」というケースもあります。ひとつの事実に対して、感じ方や捉え方は人それぞれです。こうした情報の格差が空き家ゼロ円投資の基本でもあるのです。
ポータルサイトの使い方の追記として、SUUMOのフリーワード検索で「告知事項あり」で検索すると、その圏内にある告知物件がヒットします。
ここでいう「告知事項」とは、孤独死や自殺があった事故物件、もしくは事件が発生したような物件を指します。そうした物件は一般の人が避ける傾向があるため、相場よりも安く取得できる可能性が高いです。
そのほか、ポータルサイトに掲載されている物件では、写真や図面がないものは狙い目だったりします。詳細な情報がないと多くの人は「どんな物件かわからないから」と飛ばしてしまい、まったく検討しません。そういう誰もが見落としている、または見捨てている物件こそ、お宝になりやすいのです。
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