「株式」とは逆相関が期待できる資産「債券」
債券による分散効果
逆相関と聞いて、債券を思い浮かべる人は多いと思います。下の図表2を見て分かるとおり、2000年代に入ってからは確かに逆相関の傾向が強くなっています。
ただ、歴史を振り返るとずっと逆相関の傾向にあったわけではなく、1990年代以前は株の値動きと連動する正の相関関係にありました。
このグラフだけを見ると直近では高い分散効果が期待できるように思えますが、将来にわたってずっと逆相関が維持されるわけではありません。
さらにいえば、株式と債券が逆相関の関係にあったとしても債券は値動きの変動リスクが小さいためポートフォリオ全体の分散効果に与えるインパクトが弱く、単純に資産の数%を債券に投資しても分散効果に対する寄与度は限定的であることも留意すべきです。
岡野 大
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
代表取締役 最高経営責任者 CEO
山口 雅史
株式会社sustenキャピタル・マネジメント
代表取締役 最高投資責任者 CIO
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】
■恐ろしい…銀行が「100万円を定期預金しませんか」と言うワケ
■47都道府県「NHK受信料不払いランキング」東京・大阪・沖縄がワーストを爆走