(※写真はイメージです/PIXTA)

米国を本拠とする国際的なマーケティングリサーチカンパニー、J.D. パワー(ジェイ・ディー・パワー)より、2022年のファイナンシャルアドバイザーの満足度ランキングが発表されました。

米国ファイナンシャル・アドバイザー満足度調査まとめ

2022年の調査の主なポイントは以下の通り。

 

アドバイザーのロイヤルティは低下

本年調査では、すべての部門でアドバイザーの離職リスクが高まった。ワイヤーハウスでは、15%のアドバイザーが今後1~2年の間に退職することを検討しており、最もリスクが高かった。独立系アドバイザーの7%がリスクを抱えるカテゴリーに分類された。

 

テクノロジー、競争力の高い商品、企業文化がアドバイザーの支持獲得に寄与

ブランド・エバンジェリストの 91%が、過去2年間に会社が提供したテクノロジーが改善されたと回答した。

 

同様に、79%が「会社が競争力の高い商品・サービスを提供している」と回答し、74%が「会社の経営陣が力強い企業文化を育んでいる」と回答した。

 

従業員アドバイザーの満足度は、在職期間が長いほど大きく低下

独立系アドバイザーの総合満足度は在職期間に関係なく比較的一貫しているが、従業員アドバイザーの場合は業界在職期間の長さに応じて大きく低下した。

 

総合満足度は、在職 10 年未満の従業員アドバイザーで 741 ポイント(1,000ポイント満点)、在職 10 年以上 20 年未満で 689 ポイント、在職 20 年以上では 658 ポイントに低下した。

 

経験豊富なアドバイザーは明らかに重要な知識・経験といった資産を蓄積している。アドバイザーが退社した場合には、その資産が会社を離れる場合が非常に多く、大きなリスクを意味する。

 

アドバイザーはオフィスへの出社を希望

希望するワークスタイルについて、62%のアドバイザーが「ほとんどオフィスにいる(38%)」または「フルタイムでオフィスにいる(24%)」と回答した。

 

総合満足度は、現在フルタイムでオフィスに出社しているアドバイザーの間で最も高く(791 ポイント)、次いでほとんどの時間オフィスで働いているアドバイザーの間で高い(778 ポイント)結果となった。

 

同社のシニアディレクター、マイク・フォイのコメント

「ファイナンシャル・アドバイザーの平均年齢が57歳にまで上昇したなかで、継続的な成長を望む証券会社はアドバイザーの離職率を抑制するだけでなく、次世代の人材を惹きつけるブランド・エバンジェリストとなるアドバイザーを積極的に生み出す必要がある。

 

現在、多くの会社は、そのような深いレベルのアドバイザーとのエンゲージメントを築くことに失敗しているが、そのために必要ないくつかの明らかな要因がある。特に、テクノロジー、効果的なマーケティング支援、競争力の高い商品・サービスへの適切な投資のほか、強力なトップダウンの企業文化を持っている企業は、アドバイザーの満足度と支持率に関して競合他社を大きく上回っている。」 
 

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