海外で活躍するフィリピン人材…その規模、4兆円/年
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海外で働いて外貨を稼ぐフィリピンの人たちであるOFW。この人たちがどれくらいの金額を国(フィリピン)に送金しているのでしょうか。
海外送金額はコロナ禍でも安定していて、金額ベースではなだらかな上昇傾向が続いています。日本円に換算すると約4兆円にもなります。
世界中の国で活躍しているのですが、現在は北米や中東が特に多くなっています。日本にも多くの人が来ていることは知られていますが、今後はより多くのフィリピン人材を活用していく必要があると考えられます。
日本とフィリピンの人口を比べてみると、ほとんど同じで1億1,000万人くらい。ただ人口構造はまったく異なり、日本は労働人口の割合が減少していく人口オーナスの状態。一方フィリピンは、労働人口の割合が増えていく人口ボーナスの状態です。
平均年齢も異なり、日本は47歳くらいなのに対して、フィリピンは23歳と、非常に若い国です。
日本は、少数民族はいるものの単一民族の国といわれ、異文化との交流が難しく、移民政策も取りづらく、人手不足が恒常化しています。
それに対してフィリピンは人口ボーナスの状態にあり、これから経済成長を遂げていきます。フィリピン経済は1970年代初頭の日本くらいの水準です。日本は製造業が発展し、それらを海外に輸出するという産業モデルで経済を発展させました。一方、これから経済発展していくフィリピンは、アウトバウンド人材とインバウンド人材が経済成長の中心になると考えられます。
今後は日本の人手不足という課題を、海外の優秀な人材を活用して解決していくことが大切であることは明白です。その中で特定技能や技能実習といった制度が整えられました。コロナ収束に伴い、これらの制度を活用して、海外から優秀な人材をいかに活用していくかが、今後の日本の経済成長にとっても非常に重要であるといえるのです。
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