(※写真はイメージです/PIXTA)

医師の近藤靖子氏が、「シニア世代を健康かつ快適に過ごすために、50代や60代前半の生活のうちに気をつけたいこと」として、「足がつったときの対処法」について解説していきます。

 

私が愛用しているフィットネスサイトにバレトンのプログラムがいくつかあり、これは足や足指の筋肉を含めた下半身の筋力増強に役立ち、また体幹やバランスのトレーニングの要素もあります。

 

準備運動は足指や足底のストレッチから始まり、フィットネスのパートではスクワットやランジなどの大きな筋肉を使う運動が組み合わされます。個々の動きは8回や12回繰り返し行いますが、音楽のリズムに合わせるので、呼吸をしながら楽しく動くことができます。

 

バレエのパートでは、脚や手をバレエの振り付けのように動かすわけですが、インストラクターから、「ここは素早く動かして」「ここはゆっくり軽やかに」などと指示が入ります。私は今までバレエを習った経験はありませんが、脚をゆっくり上げ下げするためには、見た目よりもかなり筋肉を使わなくてはいけないことを実感しました。

 

バレリーナの重力を感じさせない優雅で軽やかな動きは、実は筋力がとても必要な動きなのでしょう。バレトンで鍛えれば、私の二つ目の問題のバランス力や体幹の筋力も鍛えられると思うので、一挙両得です。それまでは転ばないように階段の手すりを持って、安全第一でいきたいと思います。

 

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近藤 靖子

和歌山県和歌山市に生まれる。京都大学医学部および同大学院卒。 医療に関しては麻酔科、眼科、内科、神経内科、老年内科の診療に従事。1994年家族と共に渡米し、オハイオ州クリーブランドのクリーブランドクリニックにて医学研究を行う。 その後、ニューヨーク州ニューヨーク市のマウントサイナイ医科大学、テキサス州ヒューストンのMDアンダーソンがんセンターにて医学研究に従事。 2006年末に帰国し、2008年千葉県佐倉市にさくらホームクリニックを夫と共に開院し、主に高齢者医療を行う。

 

※1筋痙攣、MSDマニュアル プロフェッショナル版 2016年

※2『下半身に筋肉をつけると「太らない」「疲れない」』中野ジェームズ修一、大和書房 2013年

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『認知症のリアル 時をかけるおばあさんたち』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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