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遺言書と合わせて活用したい「エンディングノート」とは?

前回は、なかなか書けない「遺言書」を実際に書く方法について説明しました。今回は、遺言書と合わせて活用したい「エンディングノート」の内容を見ていきます。

静かなブームといえる「エンディングノート」の作成

前回の続きです。さらに、感動シナリオとして遺言書を作成するうえで、あわせてお勧めしたいのがエンディングノートの活用です。

 

エンディングノートについては、ご存じの人も多いでしょう。最近では、書店に行くといろいろな出版社から発刊されたその解説書などが陳列されていますし、生協や信託銀行、葬儀社などでも独自のスタイルで発行しているようです。静かなブームが訪れているといってもよいかもしれません。

 

エンディングノートは、法的効力はないものの、介護や葬儀などについて自身の希望を伝える手法として、また遺言書の下準備として、日常ではなかなか語ることができない自身の歩んできた道や、家族や大切な人への思いを伝えるうえで非常に役立つものです。

 

相続や介護など、将来起こり得る予想もつかなかった事態への不安について、家族で話し合う機会はなかなかないものです。遺言書は相続開始後に開封されるため、下準備としてエンディングノートを記載することで、生前中に介護や延命治療などについての考え方を大切な人たちに伝えることができます。

 

また、自身の将来や財産管理、相続の問題について頭の中で整理ができ、思いをめぐらせるきっかけになるかもしれません。

エンディングノートの「保管場所」には要注意

なお、このエンディングノートの存在は、最低限同居の家族に知らせておく必要があります。さもなくば、遺族にエンディングノートを作成したことが気付かれないままとなる恐れがあるでしょう。ただし、重要な個人情報が綴られたものですから、保管場所には細心の注意が必要となります。

 

一つのアイデアとして、項目・情報別に分離して記載したうえ、保管場所もそれぞれ重要度別に考えてみてもよいかもしれません。例えば、医療・介護などについてまとめたものは分かりやすい場所に、財産内容やあまり知られたくない内容のものは金庫で保管することなどが考えられます。

大坪正典税理士事務所 所長 税理士

神奈川県横浜市出身。相続、事業承継、都市開発、企業再生支援業務などを中心に携わる。他士業とのコラボレーションによるワンストップサービスを提供。著書に『もめない相続ABC』(共著、日本相続新聞社)、『はじめての相続・贈与』(共著、明日香出版社)などがある。

著者紹介

連載残された家族にきちんと「意思を伝える」遺言書の書き方

本連載は、2014年3月20日刊行の書籍『相続争いは遺言書で防ぎなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

 

相続争いは遺言書で防ぎなさい

相続争いは遺言書で防ぎなさい

大坪 正典

幻冬舎メディアコンサルティング

相続をきっかけに家族がバラバラになり、互いに憎しみ合い、ののしり合う――。 故人が遺言書を用意していない、あるいはその内容が不十分であったために、相続に関するトラブルが起こってしまうケースは数多く存在しています…

 

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