沖縄が別荘地の最有力候補である理由
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遮二無二働き、子供たちへより良い教育を与えてきた時期を過ぎ、セカンドライフを見据えるようになったみなさんによって、余暇の充実は大きな関心事のひとつでしょう。都会の喧騒を離れた場所に別荘やセカンドハウスを購入すれば、上質な時間を謳歌することができます。
ただ別荘やセカンドハウスを検討する場合、ロケーションには注意したいところ。たとえば平成バブルに湧き、ウィンター・スポーツの聖地として賑わいを見せた地域にはリゾートマンションが林立しましたが、現在、価格は大暴落。所有しているだけで大損という“負動産”と化してしまっています。「自分達さえ楽しめれば良い」という考え方もありますが、せっかくであれば資産価値が高く、次世代にも遺せる不動産を購入したいところ。そこで注目したいのが、沖縄県です。
年間を通し温暖な沖縄は、国内のリゾート地として高い人気を誇ります。コロナ禍以前はインバウンド需要が好調であったほか、コロナ禍の2020年に実施された「Go toキャンペーン」においては、第2位の京都府を僅差で抑え、渡航先第1位に輝きました。
また2022年3月に国土交通省が発表した地価公示では、沖縄県内の地価がすべての用途で、9年連続上昇。全体の上昇幅は前年比2%増。なかでも最も伸び率が高かったのが「糸満市西崎町5丁目」で、上昇幅はなんと28・4%。この数値は全国一というのだから、驚きです。
さらに沖縄県は日本で唯一、人口が自然増加している地域です。人口1,000人あたりの出生率は全国1位(43年連続)、死亡率は全国最下位(15年連続)。少子高齢化の影響が心配される日本の不動産市場。沖縄県だけは例外です。
リゾート不動産…相続まで見据えて購入するなら
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先述の通り、場所を間違えてしまうと「負の遺産」になってしまう不動産ですが、本来であれば現金などの資産より税金の圧縮効果が高く、相続対策として非常に有効です。その仕組みについて、東京・大阪を拠点に相続関連・税務調査を中心としたサービスを提供している円満相続税理士法人の桑田悠子税理士に、お話を伺いました。
「相続税は、故人から財産を受け取った場合に、その財産の合計額に対してかかる税金です。税率は累進課税制度に基づいて計算されるので、総額が高いほど高くなります。現金の相続税評価額は額面通りの金額になりますが、不動産の場合、建物については自宅の場合が、相続税評価額=固定資産評価額となるのが通常で、建築費の約7割程度の評価になります。さらに建物が賃貸マンションや賃貸アパートであれば、さらに賃家評価減で7割程度になります」
相続を見据えてリゾート不動産を購入するのであれば、コンドミニアムを検討するのも有効な一手。コンドミニアムは、キッチンや洗濯機などの家電や生活するために必要な設備が備えられた宿泊施設で、所有権と利用権が区別されていることから、所有権を持つオーナーが利用しない期間に部屋が旅行者に賃貸することができます。
リゾートライフを満喫しながら、家賃収入を得ることができ、しかも相続税対策としても有効というわけです。
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