2022年7月の注目イベント
■米国では7月26、27日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。米国では依然として歴史的な水準でのインフレ高進が続いており、連邦準備制度理事会(FRB)は、6月の会合で約27年ぶりの0.75%の利上げを決定しました。7月6日には、この時の議事要旨が発表されます。3月に利上げを開始して以降、インフレや雇用情勢に影響は出てきているのか、関連指標の発表にも注目です。
■欧州では、欧州中央銀行(ECB)が6月の理事会で、7月から利上げを開始する意向を明らかにしています。欧州でも、物価安定のため継続的な利上げが見込まれており、今後の方針についてどのような見方が示されるのか、7月21日のECB理事会が注目されます。
■日本では7月1日に日銀短観が発表されます。前回3月調査では、ウクライナ情勢の緊迫化を受けて業況判断DIが悪化しました。一方、3月下旬から急速に進んだ円安に対して、想定為替レートは実勢よりもかなりの円高水準が示されていました。ウクライナ情勢が長期化しつつあり、一段と進んだ円安に対して、企業はどのような見方をしているのか、6月調査の結果に注目です。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『急ピッチで進む金融引き締め、インフレや雇用への影響はいかに【専門家が解説】』を参照)。