「イメージ勝負」の保険会社に要注意
生命保険の場合、中身よりもイメージで勝負しようとする会社ほど、保険商品に「ペットネーム」(愛称)を付けて売っているようだ。
名前を聞いただけでは、何をどう保障してくれるのか、保険の中身はサッパリわからない。名前に満足しているのは、その名前で商品を売っているその会社の人達だけだ。
堅実な会社は、自己満足のくだらないペットネームなど付けず、一生涯保障の保険なら「終身保険」、掛け捨てで一定期間だけ保障する保険なら「定期保険」、死亡保障額と満期保険金が同額の保険なら「養老保険」などと、まれに1つ2つの例外はあっても、名前を聞いただけで保障の内容が説明もなしで即座にわかる、正当な呼び方の保険を販売しているはずだ。
紛らわしい名前の保険にも要注意
重ねて筆者が消費者に対して一番注意を呼びかけたいことは、似たような紛らわしい名前の保険だ。うっかり間違って加入してしまうと、金銀財宝の詰まった箱を手に入れたと思ったら、実は浦島太郎の玉手箱で、出てきたのは煙だけという保険がある。
金銀財宝の方は「積立利率変動型終身保険」といい、玉手箱の方は「利率変動型積立終身保険」という。
神経を使ってよーく注意しないと名前だけだとプロでも間違えやすい保険だ。
名前を見くらべていただきたい。前者と後者の名前に使っている文字は全く一緒だ。よく見れば文字の配列だけが違うことがわかるだろう。前者はお勧めできる良い保険、後者は絶対に近づいてほしくないダメ保険だ。
イメージや名前にごまかされては、いけませんよ。
三田村 京
国際保険総合研究所
所長
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】