(※写真はイメージです/PIXTA)

英語保育園(プリスクール)を経営する中山貴美子氏が、ネイティブ講師に聞いた「日本人が間違いやすい英語」、「英語だと勘違いされている和製英語」を紹介します。

2. 冠詞

■名詞に「a」をつけるか否かで、英文の意味が変わる

冠詞の混同は、すべての英語学習者・話者が頻繁におかしがちなミスです。特に、日本を含むアジアやスラブなど、定冠詞も不定冠詞もない言語を母国語とする人々にとっては使いこなすことが困難です。

 

たとえば、犬を飼っていたことがあると英語で表現するとき、日本人は「I had dog.」と言ってしまいがちですが、正しくは「I had a dog.」です。

 

実はこの2つ、かなり意味が違うのです。最初の「I had dog.」は、「犬の肉を食べた」という意味になり、後者の「I had a dog.」は、犬をペットとして飼っていたことを意味します。

3. 加算名詞と不加算名詞

■一見同じ名詞でも、加算か不加算かで意味が変わる

たとえば果物のオレンジが好きであることを伝えたい場合、「I like oranges.」と可算名詞(oranges)で言えば「(果物の)オレンジが好きだ」という意味になりますが、もし「I like orange.」と不加算名詞(orange)で言えば、“オレンジ色”が好きだという意味になってしまいます。

4. 前置詞

■at, on, in, from, to, until, byなど…まだまだある

前置詞の使い方は苦手な方が多いのではないでしょうか。

 

例を挙げると、「彼は心臓発作で死んだ」を英語で表現するとき、日本人は「He died for a heart attack.」と言うことがありますが、正しくは「He died of a heart attack.」と言うべきでしょう。

 

「die(死ぬ)という動詞には、of, from, by, in, forという5種類の前置詞が使われます。

 

英語圏の人が「He died of a heart attack.」と言う場合、死因となる病気や怪我で死ぬ人を表現しています。forを使った場合は、心臓発作の治療法を見つけるために、その人が自分の命を犠牲にした(=何かを守るために戦っている間に殺された)ことを意味します(*die of~は die from~よりも一般的です)。

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