今回は、日足など時間軸の長い移動平均線が、FXで利益を得るポイントとなる理由を見ていきます。※本連載は、個人投資家として活躍する田向宏行氏の著書、『臆病な人でも勝てるFX入門』(池田書店)の中から一部を抜粋し、FXで上手に利益を得る売買の方法を紹介します。

取引タイミングの見極めには「トレンド」の把握が必要

FX取引の要は、上がるか下がるかという方向性(トレンド)の判断と、その判断の上にどのタイミングで取引を開始するかの2点が重要です。特に取引タイミングを正確に見極める技術に長けていない初心者は、まず方向性を間違えないことに集中しましょう。

 

方向性=トレンドが合っていれば、取引タイミングのミスは相場が助けてくれる場合がよくあるからです。

相場の方向性は「長い時間軸」でなければ見えてこない

移動平均線の使い方はこれまでの連載でお話ししたとおり、現在値が移動平均線より上にあるか、下にあるか、でおおまかな方向性が判断できます。平均より上なら上昇が続くだろうし、下なら下降が続くのだろう、と推測するわけです。

 

この判断はこれまでひとつの時間軸でのみで考えていました。しかし相場の方向性やトレンドは、大きな相場の流れの中にあります

 

よって自分が使う時間軸(本連載では1時間足か4時間足)での目の前の動きよりも、もっと大きな相場全体の方向性を把握しておく必要があるのです(下記図表参照)。

 

[図表]トレンドは時間軸が長いほうが強い

 

FX取引の前には必ず自分が使う時間軸より長い時間軸のチャートを見て方向性を確かめ、どちらの方向にいく可能性が高いのかをあらかじめ把握しておくことを忘れてはなりません。そのために、日足の方向は必ずチェックしておきます。

 

 

イラスト:伊藤ハムスター

臆病な人でも勝てるFX入門

臆病な人でも勝てるFX入門

田向 宏行

池田書店

本書は、投資初心者でも安心して読めるFXの本です。「お金を増やしたい!」でも「投資なんて怖い!」という人に向けて、“慎重にお金を運用する方法”をじっくりと紹介しています。 また、「FXって何から始めたらいいの?」と…

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