(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

政策金利は7.0%に

■メキシコ銀行(中央銀行、中銀)は5月12日に金融政策決定会合を開き、政策金利を6.5%から7.0%に引き上げました。

 

■中銀による利上げは今回で8会合連続、0.5%の利上げは4会合連続となります。21年ぶりの高水準のインフレや、米国など主要中銀による利上げの動きに対応した格好です。

 

(注)政策金利は2019年1月1日~2022年5月13日。消費者物価は前年同月比、2019年1月~2022年4月。 (出所)FactSet、メキシコ銀行のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利と消費者物価 (注)政策金利は2019年1月1日~2022年5月13日。消費者物価は前年同月比、2019年1月~2022年4月。
(出所)FactSet、メキシコ銀行のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

タカ派姿勢を鮮明にする中銀

■今回の会合後に発表された声明では、インフレ見通しの引き上げとともに、今後複数回にわたる利上げの実施が示唆されました。また、一部の委員が0.75%の利上げを主張するなど、想定外の高インフレに対してより積極的に対処しようとする、中銀のタカ派姿勢が鮮明となりました。

 

■弊社では今回の政策決定と声明文の内容を受け、2022年末の政策金利予想を、従来の8.0%から8.5%に引き上げました。

 

(注1)データは2019年1月1日~2022年5月13日。 (注2)メキシコペソ/米ドルは逆目盛。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
メキシコペソ (注1)データは2019年1月1日~2022年5月13日。
(注2)メキシコペソ/米ドルは逆目盛。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

利上げ継続でペソは堅調

■5月4日の米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げと量的引き締め開始の決定を受けて、一部の新興国通貨については価格の変動性が高まるものも散見されました。しかし、メキシコペソについては、堅調な経済ファンダメンタルズや中銀による積極的な利上げ姿勢もあって、総じて堅調に推移しています。

 

 

■一部の経済指標についてはサプライチェーンの混乱などによる影響が見られますが、順調に拡大する米国経済や良好な雇用環境などを背景に、メキシコ経済は堅調な推移が続くものと思われます。このため、通貨ペソは今後も1米ドル=20ペソを中心とした、レンジ内での底堅い推移が続くものと予想しています。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『メキシコ中銀が4会合連続で0.5%の利上げ【専門家が解説】』を参照)。

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