株価に影響を与える最大の要因は「企業の業績」
株で利益を得るには、まず①配当がきちんと支払われているか、②将来値上がりしそうか、の2点を見極めます。値上がりしそうな銘柄は、将来にかけて業績が上がり続けるかどうかをチェックして選び出せます。
業績がいい銘柄であれば、配当や株主優待にも期待が持たれるため、その企業の株を欲しがる投資家は増え、需要が高まります。その結果、株価は上昇しやすくなります。
「経済的要因」「需給」から株価を分析する方法も
さらに、株式市場やその企業の業種をとりまく経済状況も株価を大きく左右します。目をつけた企業の業績が今後よくなるとしても、景気全体が悪く、株式市場が低迷していれば、株価はさえない動きになってしまいます。
また、業種に限っても、現在はまだ脚光は浴びていなくても、近い将来、高需要が見込まれる分野なら株価の上昇は期待できます。将来を見込んで株価が上昇するケースは珍しくありません。
このような、株価を動かす経済的な要因で値動きを予測する手法を「ファンダメンタルズ分析」といいます。
これに対し、「株価は需給で動く」という考え方のもと、株価の動きを予測する手法が「テクニカル分析」です。これは過去の値動きや出来高(取引された株数)などから市場心理を読み取る手法ですが、このテクニカル分析に使うツールがチャートです。主にチャートを使って分析するテクニカル分析については本書『図解 知識ゼロからはじめる株の入門書』第5章で解説します。
【図表 株価が上げ下げする原因は?】
【ひとくちMEMO】
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析のどちらかを重要視するかは投資家のスタイルによって異なります。また、スキャルピングなど短期売買には、ファンダメンタルズ分析はあまり意味をなしません。