上場企業すべてのデータを掲載している『会社四季報』
投資の対象となる企業は日本株だけでも3000以上も数えます。これから買おうとする会社の中身も、しっかりチェックしなければなりません。どのような事業を行なっているのか、業績はどうなのかをしっかり確認しましょう。
上場会社すべてのデータを掲載し、「投資家のバイブル」と呼ばれる情報源に『会社四季報』(東洋経済新報社)があります。年4回発行され(3・6・9・12月発売)、過去の業績データに加えて将来の業績予想まで掲載されているので、参考になります。
『会社四季報』と同じようなデータブックに日本経済新聞社が発行する『会社情報』がありますが、ここでは『会社四季報』で説明します。
企業の業績は「変化」を見ることが大切
掲載されているデータは、過去の値動きを示すチャートのほか、株価指標、事業内容、当期の業績の動向やトピックス、財務内容、業績などです。
『会社四季報』の特徴として、業績は当期の会社予想だけでなく、独自の予想、さらに企業が発表していない来期の独自予想まで掲載されている点が挙げられます。
財務内容で倒産リスクなどもチェックしましょう。有利子負債についても記載がありますが、これは企業の借金。有利子負債が大きければ、倒産リスクが大きいのです。
さらに巻末には、株主優待を実施している全企業のリストとその内容も記されています。
【『会社四季報』のここをチェック】
【ワンポイントアドバイス】
企業の業績は、「当期」の業績がいいか悪いかだけを見るのではなく、重要なのは「変化」を見ることです。
たとえ今期が悪くても、来期の業績予想がよければ株価は上昇します。株価は未来を見つめながら動くからです。そのため今期の業績がよくても、来期の業績予想が悪ければ、株価は下落しやすくなります。
【ひとくちMEMO】
『会社四季報』には業種別の業績展望や増益率ランキング、おすすめの銘柄など、初心者に役立つ情報が満載です。一度手にとってみましょう。