※画像はイメージです/PIXTA

国内外の往来が制限されてきたニュージーランドも、いよいよ本格的な開港となります。以前と同じ状況に戻るのはしばらく先かもしれませんが、確実に光明は見えてきました。不動産業界は活況で、住宅価格は上昇の一途をたどっています。不動産エージェントとして活躍する筆者が、現地でしか掴めない不動産事情をレポートします。※本記事は、2022年5月6日現在の情報に基づいて執筆されています。

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    家探しは「ご縁」、オークションは「魔物」!?

    マイホーム探しは、本当に運が左右するものです。家との出会いは人と同様、ご縁があるかどうかなのだと感慨深く思った一件でした。

     

    マイホーム探しがご縁である一方、オークション販売は「魔物」です。売り手側にとっては「魔法」のような効果がある一方、買い手にとっては、やっかいな買い方といえます。

     

    「オークション市場に流れてきた物件に、なかにいいものがあれば買う」というのが、無駄な費用を使わずマイホームを手に入れる方法ですが、流れてきた物件から自分にとってベストな物件が買えるかというと、難しいものがあります。

     

    そのため、一般広告を見て探す、家を見て回る、というのが主流ですが、いいエージェントを探してそのネットワークで物件情報を入手し、世の中に出ていない家を見せてもらい、競い合わずに家を買う…というのもお得な方法です。

     

    とはいえ、正直これも、お客様にとっては難しい買い方です。しかし、そのようなサービスも提供するべく、時間がある限り家を見て回り、多くのセールスマンと知り合ってよい情報を入手し、よりよい物件とお客様を結びつける努力をしている身としては、今回の一件は、限りなく理想に近い形の着地となりました。

     

    不景気を見越し、安く購入するためにタイミングを延ばそうと考えている方も多いかもしれません。しかし、筆者が状況を読む限り、今年後半になると、おそらく一層競争が激化すると思われます。早めに判断することをお勧めします。

    不動産業界への就労者は増加傾向、地方都市にも活気

    新型コロナウイルスの影響で観光業界や飲食業界は大打撃を受け、解雇された人も増え、転職希望者が多くなっていました。

     

    我々の不動産業界では、採用活動をするたび大勢の希望者が集まり、2019年は就職希望者が1万2000人程度だったところ、2020年は、1万6000人台にまで増加。2021年も同等規模の希望者があり、不動産業界で働きたい人は増えています。

     

    筆者もそろそろ業界20年目になります。しかし最近は、会議で会社の全支店のセールスマンと顔を合わせしても、知らない人ばかり増えています。総入れ替えといえるぐらい新しい人達が加わり、育ち、売上も伸び、成功者も出現しています。それは、ニュージーランドの住宅売買が盛んな証左だといえます。牧草地の開発や宅地造成が活発に行われ、とくにオークランドは人口増加が著しく、地方都市も含め活気が続いています。

     

    ニュージーランドはこれから先、5年後、10年後もまだまだ成長過程にあるといえます。不動産に限らず、さまざまな分野でのチャンスがあるでしょう。

     

    アメリカのような巨大マーケットがあるわけではありませんが、自然が好きで、適度な都会や適度な賑やかさもお好きなら、とてもおすすめの国です。なにかヒントやきっかけがあれば、海外での移住計画もチャレンジできる時期です!

     

     

    一色 良子
    ニュージーランド在住不動産エージェント

     

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