自分の分身「アバター」を動かし、経済活動等を行える
メタバースでは、利用者が分身である「アバター」を動かして経済活動や交流を行うことができます。旧フェイスブックが社名を「メタ・プラットフォームズ」に変更したことなどから急速に注目が高まっています。
日本でもKDDIが「バーチャル渋谷」として仮想空間に街を再現するなど、メタバース事業に参⼊する企業が増えています。今後もメタバースを大きなビジネスチャンスとしてとらえたさまざまな分野の企業が参⼊することが予想されます。
メタバースに関連した企業の動き
メタ・プラットフォームズ(⽶)
…メタバース関連事業に1.1兆円投資
マイクロソフト(⽶)
…チャットアプリに仮想空間で会議ができる機能を開発中
エピック・ゲームズ(⽶)
…オンラインゲーム内でアバターによる⼤規模な⾳楽ライブを開催
ロブロックス(⽶)
…仮想空間でユーザーがゲームを制作・販売できるプラットフォームを運営
KDDI(⽇)
…仮想空間に街を再現した「バーチャル渋⾕」を構築
任天堂(⽇)
…アバターで交流やアイテム交換ができる「あつまれどうぶつの森」を運営
グリー(⽇)
…メタバース事業に今後2-3年間で100億円の投資を発表
(出所)各種報道を基に三井住友DSアセットマネジメント作成
拡大が⾒込まれるメタバース市場
メタバース市場は2020年の4,787億米ドルに対し、2024年には7,833億米ドルに達する可能性があり、年平均成長率は13.1%という予測があります。このうち、ソフトウェアやハードウェア、広告などを合わせたゲーム関連は市場規模の約70%を占めており、⼤きく拡⼤することが予測されています。
仮想空間に街を再現する「バーチャル渋谷」
KDDIなどが中⼼となって運営している渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」では、利用者がアバターを操作して街を散策したり、音楽ライブなどを楽しむことができます。また、企業が仮想空間内で自社商品やサービスのPRイベントを開催したり、アーティストがファンミーティングを開催することなどもできます。昨年開催されたハロウィーンフェスでは世界中から延べ55万⼈が参加するなど、コロナ禍でも密を避けつつ集まれるイベント空間として注目が集まりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『「メタバース」ってどんなもの?…ビジネスチャンスを狙い、多数の企業が参画へ』を参照)。