(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

3月は引き続き「MMF」、「債券」から流出

■22年3月の投信マネーは全体で+138億ドル(2月▲467億ドル)の流入超となりました。「MMF」が▲184億ドル(同▲736億ドル)と流出超過額が大幅に縮小したことが主因です。他は「債券」が▲220億ドル(同▲363億ドル)と流出超過額が縮小し、「株式」が+410億ドル(同+499億ドル)、「バランス」が+4億ドル(同+25億ドル)でした。また「商品(コモディティ)」を含む「オルタナティブ」が+127億ドル(同+108億ドル)でした。

 

新興国株式への資金フローは「アジア」が中心

■株式ファンドへの資金流入が継続しています。3月は「先進国」が+342億ドル(同+370億ドル)、「新興国」が+68億ドル(同+129億ドル)でした。最近の「新興国」の特徴は「アジア」が全体をけん引している点です。20年12月からの累計額を見ると、21年12月以降に「新興国アジア」は世界中の新興国株式に投資する「グローバル新興国市場(GEM)」を抜きました。中でも、「中国」には基調として資金が流入しています。中国株式市場の株価は低迷していますが、中長期的な資金が流入している可能性があります。

 

商品ファンドへの資金流入が継続

■22年に入ってからは、「オルタナティブ」に含まれる「商品」ファンドに資金が流入しています。「商品」は21年以降流入額が増えていましたが、21年12月以降流入額が大きく増加しています。これは、ウクライナ情勢を受けて原油価格が大きく上昇するなど、商品市況が好調に推移していることが背景です。

 

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『【3月の世界の「投信マネー」】新興国株式ファンド、商品ファンドへの流入続く』を参照)。

 

(2022年4月4日)

 

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2022年3月24日 中国株は振れの大きい展開

2022年3月1日 ウクライナ情勢下、切り返す日本株式市場

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