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なぜ日本の投資家は海外に目を向けるのか?
海外の不動産に目を向ける投資家が増えているといいます。その要因のひとつが、分散投資。日本国内で災害が起こるなどして資産価値が下がった場合でも、ほかで損失をカバーできるように、というわけです。
さらに日本の行く末を見据えて、海外に活路を見出す投資家も多くいます。少子高齢化が進む日本では2000年代後半には人口減少期に突入。それとともに内需も縮小すると予想されています。
成長性著しいアセアン10ヵ国と日本と比べてみましょう。まず人口増加率。2020年、先進国のシンガポール以外のアセアン諸国は人口増加を記録しています。
またコロナ禍前の2019年のGDP成長率は、日本は何とかプラス成長を維持。一方アセアン諸国は軒並み高い成長率を誇り、ベトナムでは前年比7.15%のプラス成長を遂げています。
【アセアン10ヵ国と日本「人口増加率」】
ラオス:1.47
カンボジア:1.40
フィリピン:1.35
マレーシア:1.29
インドネシア:1.07
ブルネイ:0.96
ベトナム:0.90
ミャンマー:0.67
タイ:0.25
シンガポール:▲0.31
日本:▲0.34
出所:世界銀行(2020年)
【アセアン10ヵ国と日本「実質GDP成長率」】
ベトナム:7.15%
カンボジア:7.05%
ミャンマー:6.75%
フィリピン:6.12%
インドネシア:5.02%
ラオス:4.65%
マレーシア:4.44%
ブルネイ:3.87%
タイ:2.27%
シンガポール:1.35%
日本:0.02%
出所:IMF(2019年)
このような状況から、安定資産として日本の不動産は保有しつつ、より高い利回りを目指したい投資家は、新興国など、さらなる成長が期待できる国へ目を向けています。
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