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世界ガバナンス指標でみる「ロシアの不健全さ」
このようなロシアが健全なのかといえば、世界での評価は「不健全」としているようです。世界銀行による世界ガバナンス指標(各国のガバナンスを政治・経済・制度の面から評価するもの)のランキングで、日本とロシアを比べてみていきましょう。
まず公権力がどの程度私腹を肥やすために使われているかを▲2.5pts~2.5ptsで評価する「政治腐敗抑制度」。209の国と地域のなかで「日本」は1.50ptsで21位。「ロシア」は▲0.91ptsで169位でした。
【世界「政治腐敗抑制度」トップ10】
1位「デンマーク」2.27pts
2位「フィンランド」2.20pts
3位「シンガポール」2.15pts
4位「ニュージーランド」2.15pts
5位「スウェーデン」2.13pts
6位「ノルウェー」2.10pts
7位「スイス」2.08pts
8位「ルクセンブルク」2.06pts
9位「オランダ」2.03pts
10位「リヒテンシュタイン」2.00pts
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169位「ロシア」▲0.91pts
次に、市民の参政権や政府選択権の可否、報道・表現の自由などを評価する「政治の民主化度」をみると、「日本」は0.99ptsで43位に対し、「ロシア」は▲1.08ptsで167位。
【世界の「政治の民主化度」トップ10】
1位「ノルウェー」1.73pts
2位「フィンランド」1.62pts
3位「ニュージーランド」1.60pts
4位「スイス」1.54pts
5位「オランダ」1.53pts
6位「デンマーク」1.52pts
7位「スウェーデン」1.50pts
8位「ルクセンブルク」1.50pts
9位「カナダ」1.48pts
10位「オーストリア」1.40pts
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167位「ロシア」▲1.08pts
公共サービスや公務員の質、政治的圧力からの独立性などを評価する「政府機能の有効性」では、日本は1.60ptsで15位。「ロシア」は0.03ptsで95位。
【世界の「政府機能の有効性」トップ10】
1位「シンガポール」2.34pts
2位「スイス」2.02pts
3位「フィンランド」1.95pts
4位「ノルウェー」1.94pts
5位「デンマーク」1.89pts
6位「オランダ」1.85pts
7位「ルクセンブルク」1.84pts
8位「アンドラ」1.83pts
9位「リヒテンシュタイン」1.82pts
10位「スウェーデン」1.72pts
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95位「ロシア」0.03pts
このほか、非合法・暴力的な政治活動や政府転覆等が見込まれる度合いを評価する「政治的安定度」では「ロシア」は▲0.73ptsで169位(「日本」は28位)、政府が民間の発展を促進させるよう政策等を実行しているかを評価する「法規制健全性」では▲0.44ptsで134位(「日本」は23位など、「ロシア」はどれも下位に低迷。政治や行政面で問題の多い国だといえるでしょう。
このような不安定さがあるだけに、ロシアがさらなる暴挙にでないか、注視していく必要があります。
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