「上昇相場」が続くうちは利益を得られるが・・・
2012年秋から始まったアベノミクスによる上昇相場は、これまで日本株を見限っていた多くの個人投資家を再び株式市場に引き付けました。その一方、これから株を始めようという人にとっては、「上昇相場はいつまで続くのか」ということが一番の懸念材料となっているはずです。
ほとんどの個人投資家は、一度発生した上昇相場が今後も続くことを大いに期待すると思います。上昇相場が続くうちは、大方の銘柄が値上がりしている状況なので、何らかの株を持ち続けていれば、ある程度の利益を上げることができます。
1964年東京五輪ほどの株価高騰は期待薄!?
しかし、上昇相場の後には必ず下降相場が訪れます。そのときは一体いつなのか――。
とはいえ、2020年の東京オリンピックまでは建設関連などの株が上がるという話もあるのだから、そう悲観的になる必要はないと思う人もいるかもしれません。しかし、オリンピック需要に対する期待はすでに株価に織り込まれており、個人投資家が今からオリンピック関連の株を買っても高値づかみになるのがオチです。
高度経済成長期を経て成熟期にいる日本では、1964年の東京オリンピックが開催されたときのように、経済の大きな成長とともに株価も高騰することは到底考えられません。もちろん、これらはあくまで筆者の個人的な相場観です。
[図表]日経平均株価
この話は次回に続きます。